家庭の薬学

自分に合った市販薬を選びませんか?

ツルハドラッグの薬物乱用防止専用窓口【2025/4/28~5/2のニュース】

ツルハドラッグが5月1日〜31日まで、新たな市販薬の乱用防止策をおこないます。

一部の店舗で2次元バーコードを設置し、特定非営利活動法人「あなたのいばしょ」の相談チャットにつなぐというものです。

ニュースリリースでは、こう書かれています。

ツルハホールディングスは地域の皆様に市販薬を販売するドラッグストア企業として、この問題に主体的に取り組む必要性を感じています。しかし「不適切販売をしない」という従来の対応だけでは悩みを抱える方への「拒絶」となってしまい、薬物乱用に陥る背景にある問題を無視したままに終わることや、店舗利用者の背景にある問題に対応しきれないことに忸怩たる思いを抱いています。「お客様の生活に豊かさと余裕を提供する」という経営理念のもと、薬物乱用の背後にある 「孤独・孤立」や「助けを求められない状況」にも目を向け、「つながり」や「声を届ける場所」 への入口をつくり、周知することが、ドラッグストアの新たな価値創出につながります。

https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20250428/faocyz/140120250428525355.pdf

ツルハは依存性のある成分を含む「奥田脳神経薬」を、わざわざプラベートブランド製品として販売してきたドラッグストアです。いままで薬物乱用対策に積極的であるどころか、むしろちょっとセンスを疑うレベルだったこの会社が、

「『不適切販売をしない』という従来の対応だけでは悩みを抱える方への「拒絶」となってしまい、薬物乱用に陥る背景にある問題を無視したままに終わる」

という正論を述べるようになったのですから、時代は変わったものです。奥田脳神経薬も、いまは同社のウェブサイトにあるプライベートブランドリストから無くなっています。