4人に1人が悩まされているという頭痛。頭が頻繁に痛くなる。市販薬を飲んでも治らないことがある。けれども、病院へ行くほどではないと思っている。そんな人は少なくないでしょう。あるいは、病院を受診したとて完治はしないだろう、と考えている人もいるでしょう。
最近発表された本邦の調査において、市販薬を頻繁(月10日以上)に服用している人のうち65%は、片頭痛薬のことを聞いたことがなかったと報告されています。これは、市販薬の対処を続けることで、受診を先延ばしして片頭痛薬を飲んで楽になる機会を損失している人たちがいることを示唆しています。
病院で処方される片頭痛の薬は”トリプタン”と呼ばれるグループの薬です。トリプタンは血管を収縮される効果などがあり、片頭痛の発作を抑えることができます。副作用は気持ち悪さやめまい感などがありますが、深刻な副作用は生じにくい薬です。イギリスではトリプタンは、薬局で処方箋なしで薬剤師が販売しています。ただし、過剰使用によって頭痛が悪化することがあるので、日本では医師の管理のもとで計画的に服用する必要があります。
また、トリプタンとは異なる予防薬も存在します。
何が言いたいかというと、受診をするといろいろ選択肢が増えるということです。頭痛がつらい人は、市販薬に頼るのをやめて、一度受診を検討してみてください。