市販薬の遠隔販売に向けて、業界の準備が水面化で進んでいます。これを商機として、異業種の支援サービスが現れてきました。
「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」、OTC薬の遠隔販売に向けた体制整備を支援 | 株式会社MG-DXのプレスリリース
AI技術を活用した市販薬の販売支援サービスは、それほど活用されているわけではないと思いますが、サービス自体は珍しいものではありません。
たとえば、富士薬品の「CONN」は、NTTコムと組んで開発している接客ツールです。担当者のコメントを引きます。
第2類・第3類医薬品販売の接客シナリオに関しては、現状、当社の店舗には専門知識を持つヘルスケアカウンセラーが在籍し、お客さまのさまざまなお悩みにご対応しています。対象となる商品は10,000点以上あり、飲み合わせの注意なども含めると膨大な知識量が求められます。そこで、生成AIを連携したデジタルヒューマンが接客することで正確かつ豊富な情報提供を実現し、さらに購買データを通じてクロスセルにつなげることもできるのではないかと考えました。https://openhub.ntt.com/journal/10877.html
AI技術と市販薬販売の交点は、これからどんどん増えていくでしょう。市販薬の販売は、遠隔販売という規制緩和を控えています。そして、この業界はアナログです。接客販売という属人化された業務を、DXで効率化していこうというのは、どの業界も同じです。