エックスをみていたら、「タウリンで老化細胞を除去」というポストが流れてきて、おお〜ついに大正製薬がバズらせたか〜?とおもったら実際、大正製薬の研究だった。
大正製薬は以前からタウリンの研究をしている。ニュースリリースもちょこちょこ出している。大正製薬のウェブサイトのニュースリリースを毎週チェックしている薬剤師は、世界広しといえど、わたしと大正製薬関係者を除けばたぶん数えるくらいなんじゃないか。
大正製薬が以前から研究を進めているのは「老化防止」の分野で、毎年さまざまな学会で発表してきた。タウリン研究もそのひとつだ。
タウリンといえば大正製薬の看板商品「リポビタンD」の成分で、リポビタンシリーズは同社の国内市販薬の売上の4割を占める(ちなパブロンシリーズは2割)。
タウリンで老化防止となれば、同社の業績にはずみがつく。勝負どころだろう。
ちなみに大正製薬はタウリンのほかに、ミノキシジル(リアップの成分)と腸内細菌の研究にも力を入れている。ミノキシジルも抗老化対策といえる。腸内細菌は食品メーカーが強くて激戦になっているが、どうか。
肝心のタウリンの効果だが、期待するのはまだはやい。
2023年にコロンビア大学でタウリンが老化防止に役立つ可能性があると報告されたが、これは動物実験だった。今回の大正製薬の研究も、細胞レベルでの確認であって、人に投与して効果が確認できたわけではない。
ストレスなどによって細胞が老化したものを老化細胞という。この老化細胞が炎症を引き起こして体調不良を招く。また、免疫細胞が老化すると病気にかかりやすくなる。
今回の研究では、免疫細胞マクロファージに対するタウリンの作用を調べたところ、老化したマクロファージの生存期間は短くなり、老化していないマクロファージの生存期間には影響がなかった。
大正製薬は2024年に国立長寿医療研究センターと組んで、タウリンの摂取量が多いと足の筋肉が維持されやすい傾向があるという研究発表をしている。
https://www.ncgg.go.jp/ri/report/20240725.html
徐々に、というところか。
ところで今週、話題のED治療薬の「シアリス」が発売された。来週以降、このブログで報告するかもしれない(しないかもしれない)。