ドラッグストアで損するお客は「自力型」「即決型」「依存型」の3タイプではあるまいか

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ドラッグストアで損する3つのタイプ

余計なお世話だけど、ドラッグストアで働いていると、

「このお客さん、ひょっとして損しているんじゃないかな?」

と思うことがある。時間的にも、経済的にも、もっと効率的な消費行動がとれるような気がする。

ドラッグストアで損をするお客は、ズバリ、次の3つのタイプだ。

 

①「自力解決タイプ」・・・ひとりで選んで購入

②「即決購入タイプ」・・・いつも決まった薬を購入

③「店員お任せタイプ」・・・店員のお勧め通りに購入

 

どれかあてはまるだろうか。ちなみに僕は、薬以外の分野でいうと、洋服関係は①、食事関係は②という消費行動をとっている。洋服はひとりで試着しながらウンウン悩んで購入し、ご飯は考えるのもめんどくさいのでいつものお店でいつものセット。たぶん、その道の人からみたら、非効率な行動をしているのだと思う。

 

 3タイプの傾向と対策

さて、僕が考える、ドラッグストアで損をする3つのタイプと、各パターンの思考と行動パターンを紹介する。学問的な正確性を問う批判は受け付けない。

 

タイプ①シャイで真面目!人に頼るのが苦手な「自力解決タイプ」

【思考と行動パターン】

  • 店にある商品が多すぎて、どれがいいか迷う
  • 店員に聞きたいけれど、レジ業務とかで忙しそう・・・
  • 仕方ないから、自分で薬を決めようとする
  • 5分以上かけて、じっくり選ぶ

 

タイプ②人生迷っているヒマはない!「即決購入タイプ」

【思考と行動パターン】

  • どれを買おうとか、迷うのが時間のムダ
  • 店員に聞くのも時間のムダ
  • あれこれ迷うのが煩わしい
  • 店頭で薬を選ぶ時間は30秒以内!

 

タイプ③店員の言うことを100%信じる「店員お任せタイプ」

【思考と行動パターン】

  • 店員に相談する
  • 店員を信頼している
  • 店員が勧める通りの薬を買う

 

①の問題点は、時間をかけて悩んだ末、結局製品間の違いがよくわからないまま、知名度(CM)やパッケージの売り文句で決めている可能性があること。知名度とパッケージのウリ文句は、薬の優劣を表したものではない。薬の優劣は原則として、含まれる成分の種類と量で決まる。

②のタイプの人は、ひょっとして、市販薬はどれも大して変わらないと思っていないだろうか?各商品に含まれる薬効成分は異なる。予見される副作用も異なる。ついでにいえば、価格と効果も比例しないから、「高いほど効きそう」という認識も誤り。

③は、この3つのタイプのなかで、もっとも賢いと僕は思う。何事も専門家に聞くのが一番ラクだ。ただ、店員がお客の利益を最優先するとは限らないってことを意識しているだろうか?多くの店と店員は、お客に健康でいてほしいし、感謝されたい。でも同時に、株式会社として、できれば自分たちの利益も確保したいとも考えている。ようするに、ちょっと高めの薬を勧めてくるかもしれないってこと。

 

損をしないための2つのポイント

どんな消費行動を取ろうと個人の自由だけど、ほんの少しの心構えの違いで、無駄な時間やお金を費やさなくてもすむことは確かだと、僕はドラッグストアに働いていて思う。

じゃあ、お客はどうしたらいいか。上記の3タイプにあてはまる人に、誰にでも実行可能な次の2つをお勧めしたい。

 

①ドラッグストアの薬剤師か登録販売者に声をかける。賢い買い物の一歩は、とりあえずその道の専門家に聞くことだから。

②店員に商品の疑問点をどんどん質問する。会話の中で、その店員の能力・販売姿勢を判断して、購入する薬を決める。

 

ただ、

「店員に質問しても、大した答えが返ってこないよ」

という経験を持つ人もいるだろう。失望の原因は3つある。①その店員が専門家(薬剤師か登録販売者)でなかった②勉強不足な専門家だった③あなたの質問の難易度が超高かった。

①の解決策は、誰でもいいので店員をつかまえて「薬剤師か登録販売者の方いますか?」と聞けばいい。必ずどちらかは店にいる。②は不運としかいえない、店か人を変えてください。③はこちらがあやまるしかない。医療者って日々勉強してるんですけど、世の中には現代科学ではわからなかったり、決着がついていない議論が山ほどあるんです。

ただ、どんな勉強不足な専門家でも、ふつうの人の何倍もの知識を持っている。相談すれば、知らない知識の一つか二つは得られる。しかもタダで。

専門家に相談するのは、せいぜい数分の短い時間だ。

その数分さえ時間のムダと考えるような死ぬほど忙しい人は、もうドラッグストアを利用するのは止めた方がいいと思う。帰宅途中の電車の中で、スマホで薬を購入して、家に常備しておけばいい。ただ、意外なことに、市販薬に関しては、店頭価格よりネット価格の方が高いことがよくある。ネット購入の経済合理性は保証しない。