今日はブログを休みますが、大きな報道がありました。咳止め成分の「コデイン」を小児に使うことを制限する方向で厚労省が検討に入りました。本剤が原因でまれに重篤な副作用が起きることが理由です。
コデインは病院で子供に処方されるだけでなく、市販の小児用薬にも含まれる成分です。アメリカでは先月、コデインの子供への使用を禁止するよう行政(FDA)が発表しています。
個人的には、今回のコデイン制限案に賛成です。「子どもが咳で辛そうで・・・」というお客がいますが、コデイン以外の方法で咳を止めることもできると思います。
日本国内での検討は6月から始まります。
コデインを含む小児用市販薬としてはコチラ↓
ドラッグストア各社の連合ブランド「ハピコム」では、 コデインの代わりに「デキストロメトルファン」という咳止め成分を使った商品を用意しています。
余談ではありますが、小児用薬では、コデインだけでなく、第一世代の抗ヒスタミン薬を使うことについても、医療従事者からは否定的な意見が多く存在します。今回の議論が、抗ヒスタミン薬の是非についても広がる可能性は少ないでしょうが、今後の課題となるでしょう。