受診すべき?市販薬を買うべき?花粉症薬アレグラにかかるお金の問題

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アレグラが鬼売れです

アレグラが市販薬と発売された時、小学生のころから花粉症に悩まされてきた僕は、こんなのぜーったい売れないと思っていた。病院で処方された方が安いからだ。

でも、この僕の考えは間違いだった。世の中には、市販のアレグラを購入したい人がたくさんいるということを、ドラッグストアのバイトで知った。鬼売れです。

 

数か月使い続けるなら受診した方が安い

あらためて、アレグラは受診するのと市販薬を買うのでは、どっちがいいのか考えてみたい。

僕はいつも最初に病院にかかるとまず1か月分処方してもらい、薬が切れるころに再診してもらって、今度は2~3か月分処方してもらう。シーズン中は薬を飲み続けて、余った分は次のシーズンに使っている。病院でもらった薬は、家庭内で取っておいてはいけないという一般的に言われているのだけど、実際の花粉症の人は、大抵こんなふうに処方されて使っているのが実態じゃないかと花粉症患者の一人として思う。色々な医師に受診しても、たいていこのパターンで処方される。市販のアレグラ(アレグラFX)は、2週間分で1800円ほど。3か月分だと、約1万円。ザックリ計算すると、僕のパターン(2回受診)では、病院へ行ったほうが、市販薬を3カ月買い続けるよりも3000~4000円安くなる(と思う)。そのぶん、病院には2回行かないとだめだけど。

以下の薬剤師さんのブログでは、市販と医療用のアレグラはどちらが安いかと比較して、2週間だけならコストはほぼ同じと結論づけている。つまり、受診がいらない市販薬に軍配が上がる。よくできた価格設定だ。ただ、これは、市販のアレグラが発売した当時の話で、いまは同じ成分で安い「ジェネリック医薬品」を病院で処方してもらえるので、病院ですませた方が明らかに安くなる(※)。


アレグラFを購入とアレグラ錠60mgを処方して貰うのはどの位違うかな? お答えします~ ブタ店長|ふなおか薬局のブタ店長ブログ

 

市販のアレグラで済ませる理由

僕は当初、アレグラを市販で買う理由はまったくわからなかったので、店頭でお客さんになぜ買うのか聞きまくった。市販のアレグラを買うお客には次の2つの理由があることを知った。

・症状が軽く、ときどきアレグラを使う程度なので、わざわざ受診しない

・処方されたアレグラを飲んでいたけど、仕事が忙しくて平日受診できない

なるほどね。学生は時間があってお金がないから、受診した方がお得だろう。社会人になると忙しいから、お金よりも時間をとるかもしれない。

 

市販のアレグラで医療費抑制に貢献?

こうやって考えてみると、「長期服用なら処方薬がお得!時間の許す限りバンバン受診しよーぜ!」ってことになるのだけど、これはどうだろう。処方薬は3割負担なので、個人の経済的な負担は減るのだけど、公的負担はその分増えるわけで、巡り巡って僕らの税金が上がったり、他の公的サービスにお金が回らなくなったりする一因になる。

だから、市販薬と処方薬を買うのはどっちがいいか?という話になると、「社会保障費が膨らむから市販の花粉症薬を買うべき」という意見がでてくる。これはこれで一理ある。むずかしいねー。

いろいろ議論があっていいけど、いまのところ僕は市販薬を買わずに処方薬ですませてもいいと思っている。日本の社会保障費の問題は、高齢者の医療費の問題だから、全ての花粉症患者が市販薬のアレグラにしたところでまったく解決しない。日本全体で見た財政も、経済成長の鈍化と人口減少と低税率だから、アレグラで解決しない。なにより、現役世代は毎月それなりの健康保険料を払っていてるのだから、自分が望む医療を受ける権利がある。医療費のことを考えるなら、不要な薬の出し過ぎをなんとかしたほうがいい。

もちろん、国民医療費を抑制するために、あえて市販のアレグラを購入する人は立派だと思うし、そういう人が損をしない制度にしたほうがいいんだろうなとは心情として思う。

僕は学生時代も社会人になってからも、ずっと病院で花粉症の薬を処方されている。そんな僕もいずれ、市販薬を買うようになるんだろうか?しかし、仕事が忙しくて病院へ行けないって、僕はそんな生活はしたくない・・・。

アレグラのような処方薬から市販薬に変わるものを「スイッチOTC」という。スイッチOTCの市場は右肩上がりだ。この傾向は今後も続くだろう。

スイッチOTCの市場規模 14年で1620億円 右肩上がりの傾向 富士経済調べ | 市場調査 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline

 

※詳細はコメント欄参照。指摘により加筆。