『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

インドと日本のマリアージュ!?「大正漢方薬膳カレー」をイザ実食!

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「ゼナキング餃子」を知っていますか?

昨夜のこと。薬剤師の高橋秀和さんがツイッター上で、とんでもないアンケート結果を披露していた。これである。

ゼナキングって・・・栄養ドリンクのゼナキングですよね?ゼナキングを餃子に使う?初耳である。しかも、このアンケートによれば回答者の23%が「餃子にゼナキングは欠かせない」を選んでいる。「餃子の王将」に毎週2回通う餃子好きのぼくは愕然とし、すぐに高橋さんに「本当ですか?美味しくなるんですか?」と質問した。そして、さらなる衝撃を受けることになる。

自信満々の高橋さんである。あと、パラダイス山元さんって誰?ググってみると、「ゼナキング餃子」の記事が出てくる出てくる。ゼナキングは、ボクが知らないうちに調味料になっていた。店頭じゃあんまり売れてない薬にこんな需要があったとは想像もしなかった。

ネット上の情報によると、パラダイス山元さんという芸能界きっての餃子通が自分の店で特別にふるまう餃子らしい。

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「カレーに大正漢方胃腸薬」!?

そして、一連のツイートの中で、さらに耳を疑う情報をくれたのは、ブログ「調剤薬局事務の仕事」のジム子さんである。

ちょっと待ってくれ、大正漢方胃腸薬をカレーに入れるだと?これまた前代未聞である。「登録販売者の勉強会で教えてもらいました」とジム子さん。勉強会?お料理教室の間違いでは?

ググって調べると、これまたたくさん記事がでてくる。なんとあのグルメ漫画「おいしんぼ」では、すでに80年代に劇中で「カレーに大正漢方胃腸薬を入れる」と紹介されていたようだ。

まあ、たしかに、大正漢方胃腸薬の成分は生薬ですから、薬膳カレーみたいになるのはわかりますが。でも、おいしいの?それ。確かめたい。

matome.naver.jp

 

大正漢方カレーを食べてみる

というわけで、本日食べてみました「大正漢方カレー」。用意したのはコチラ↓

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カレー作るのはめんどくさいので、近所のスーパーで売っていたエスビーの「カレー曜日<辛口>」(210円)、そして「大正漢方胃腸薬<細粒>」を用意した。

まずはレトルトのパウチを開けて、お皿に移してレンジでチン。胃腸薬を入れる前に少量を小皿に分けて味見する。

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あ、うまい。正直、まったく期待してなかったのだけど、おいしい。 

さあ、いよいよ、大正漢方カレーだ。大正漢方胃腸薬を一包開けて、カレーにかきまぜながら少しずつふりかける。

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生薬の芳ばしいにおいが漂ってくる。あ、これは、おいしいかも?膨らむ期待。再度レンジで30秒チンして、生薬がルーに完全に溶け込んだことを確認したうえで、さあ、実食!

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否定しがたいコレじゃない感・・・

もぐもぐ。もぐもぐ。もぐもぐ。うん。うん。うん。おいしいですね。おいしいですよね。でもね、なんでしょう。調和のとれたカレー味を、生薬がぶち壊すこの感じ。空気を読まない日本の侍が、サリーを着た美しいインド人女性に求婚して空回りしているようなイメージ。香りは高くなっているんだけど、なんか方向性がちがう。漢方薬の苦味も邪魔。否定しがたいコレじゃない感。

うん、これはおいしくない。まずくはないけど、おいしくなってない。大正漢方胃腸薬を入れる前のカレーの方がおいしかったですね。はい。カレーと大正漢方胃腸薬は相性が良くないです。ぼくの舌が思うところでは。

インド(カレー)と日本(生薬)のマリアージュ(結婚)は未遂に終わった。「大正漢方カレー激ウマ!!みんな食べてみて!!」というブログ記事を書く気満々で挑戦したぼくに、完食したあとに残ったのは一抹の寂しさである。悔しい。このままでは終われない。

王者、ゼナキングの出番である<続く>。