『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

喉の風邪に効くのはどっち?パブロンメディカルT 対 絶対王者ルルアタックEX

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パブロンVSルルの第2ラウンド

2017年9月に、風邪薬のパブロンから一気に4製品が発売された。鼻水が出る、咳が出るなどの気になる症状に合わせて選べるのが特徴。 前回に引き続き、ルルとどちらが効くのか、成分を比べてみようじゃないか。

「パブロンメディカルT」の特長は?

新発売したパブロンの一つが「パブロンメディカルT」。喉の風邪に適した薬というふれこみだ。一方、ルルにも、喉の風邪に特化した「ルルアタックEX」という商品がある。どちらが優れているのか。

それぞれの成分は以下の通り。

パブロンメディカルT(1回量)

喉に効く成分:アンブロキソール塩酸塩 15mg、L-カルボシステイン 250mg、ジヒドロコデインリン酸塩 8mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg

熱に効く成分:イブプロフェン 150mg

鼻に効く成分:クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg

その他の成分:リボフラビン(ビタミンB2) 4mg

 

ルルアタックEX(1回量)

喉に効く成分:トラネキサム酸 250mg、ブロムヘキシン塩酸塩 4mg 、dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg、ジヒドロコデインリン酸塩 8mg

熱に効く成分:イブプロフェン 150mg

鼻に効く成分:クレマスチンフマル酸塩 0.45mg (クレマスチンとして0.3mg)

その他の成分:チアミン硝化物 (ビタミンB1硝酸塩)8.3mg、リボフラビン (ビタミンB2) 4mg

 

結論。喉の痛みなら絶対王者ルルアタックEX

例によって成分を直接比較したデータがない。というわけで、個人的な印象としては次の結論。

喉症状:咳ならわずかにパブロン、喉の痛みならわずかにルルの勝ち

熱症状:互角

鼻症状:ほぼ互角

喉の症状のうち、咳ならわずかにパブロンの方が優れているかもしれない。痛みならルルかもしれない。ルルアタックEXは、もう長年、喉の痛みに効くとされる市販薬の絶対王者と君臨し、パブロンは後塵を拝してきた。刷新されたパブロンでも、その牙城は崩せなかったようだ。

 

両方ともカフェインを使っていない

その他の違いとしては、パブロンもルルもカフェインが入っていない。寝る前に飲んでも眠りを妨げない。ビタミンはルルのほうが多い。

わかりやすくするためにあえて結論を書いたが、実際は成分が多ければ良く効くというものではない。効果の差も微々たるものかもしれない。ならば、いっそ価格で選んでもいい。ドラッグストアの店員に「どちらの薬が効きますか?風邪薬は必要ないですか?」と聞いてほしい。そもそも風邪薬を購入する必要がないという選択肢もある。