ドラッグストアとジャーナリズム

自分に合った市販薬を選びませんか?

新たな要指導医薬品「ナシビンメディ」が登場【2021/9/13~9/17のニュース】

今週のニュースです。

一番のニュースは、なんといっても、新しい要指導医薬品の登場です。要指導医薬品「ナシビンメディ」が9/13発売。持続型血管収縮成分「オキシメタゾリン塩酸塩」と抗ヒスタミン成分「クロルフェニラミンマレイン酸塩」を日本ではじめて組み合わせた点鼻薬。これは色々言いたくなる新商品です。

まず、製品説明には以下の、やや奇妙な記載があります

・1本で約160回使用可能で、最大約40日分

・連続して1週間を超えて使用しない

・中止した場合は2週間以上あける

試用期間がかなり狭く設定されているのに、1製品の最大使用量が40日分というのは、どうなのでしょうか。注意喚起は結構なのですが、実際問題としては、血管収縮成分の点鼻を上手に使える人は、あまり多くないと思います。血管収縮成分の点鼻薬をたくさん買おうとする人は、私が現場でよく見てきた光景です。40日分のこの製品も、これよりもずっと短い期間で使い切ってしまうかもしれません。

せっかくの要指導薬ですし新商品なので、あまりネガティブなことは言いたくなのですが、私は抗ヒスタミンの単剤がよかったと、思わず考えてしまいました。症状に合わせて点鼻ステロイドと併用できます(点鼻ステと点鼻抗ヒスの併用は点鼻ステ単独よりも効果が高く、AAAAI2017ガイドラインにも掲載されてます)。

ナシビンメディは使い方によっては、非常に良いものかもしれません。薬剤師の手が入る要指導医薬品のままであれば、効果は高いでしょうから、販売する側にとっても頼もしい薬だと言えます。ただ、要指導医薬品はいずれ薬剤師の手を離れることを前提にしていることを考えると、未来のことを考えると、そう手放しで喜べないなというのが、率直な感想です。

要指導医薬品が、基本的にはやがてセルフ販売になるというのは、今の市販薬制度の問題の1つだと思います。緊急避妊薬の市販薬の議論でも、この点が懸念点として挙げられていた記憶があります。ロキソニンなどの例外があるとはいえ、血管収縮成分の点鼻薬が、すでに第二類医薬品として販売されていることを考えると、ナシビンメディも同じようになるのだと思います。

もう1つニュースを。眠くなる成分(抗ヒスタミン成分)を含まないかぜ薬「パブロン50錠」が新パッケージで9/13に発売しました。市販薬の中でもユニークで、資格者からの評価も高いこの薬。アセトアミノフェンが1回150mgと少量でなければ、さらに良いと思っています。なお、こちらの薬は15未満は飲めませんのでご注意ください。

ところで、この成分であれば、アセトアミノフェンの解熱鎮痛薬と、麦門冬湯を一緒に飲めば良いかもしれません。

眠くなる成分(抗ヒスタミン薬)を含まないかぜ薬「パブロン50錠」パッケージリニューアルで新登場|大正製薬