家庭の薬学

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鎮静成分抜きの新商品「イブ スリーショットプレミアム」が発売【2024/9/2~9/6のニュース】

秋の新商品ラッシュです。今週はざっと一気に紹介していきます。

解熱鎮痛薬『イブスリーショットプレミアム』9/4新発売

これは大きなニュースです。成分量に思わず二度見しました。一回量がイブプロフェン 195mg +アセトアミノフェン195mg 。イブプロフェンをギリギリ200mg未満にして、代わりに効果を高めるためにアセトアミノフェン追加。そして既存の「イブクイックDX」にある鎮静成分は除外。近年問題視されることの多い鎮静成分を抜いただけではなく、しっかり鎮痛成分の配合を工夫しているところが、これぞまさに『新商品』の名に相応しいと思います。ロキソニンとどちらが効き目が高いか、気になるところ。ロキソニンの効き目がいまいちというかたは、これを試す価値があると思います。とはいえ、連用は当然NG。ライバルの「バファリンプレミアムDX」がイブプロフェン160mg+アセトアミノフェン160mgであることを考えると、はっきりと一回量が多いことがわかります。服用上限は1日2回まで。ここもご注意。

https://www.ssp.co.jp/nr/2024/20240904.html

 

目薬『マイティアピントケア40メディカル』9/18新発売

血管収縮剤無配合、15mLで660円というリーズナブルな価格、そしてシアノコバラミンとネオスチグミンは最大濃度配合という優等生タイプ。ただし、パッケージの情報量も最大濃度のため、ターゲットとなる40歳以上は目薬なしでは読めない鬼畜な一面も。

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/newsroom/release/mytear240903.html

 

ビタミン剤『シナールLホワイトエクシア プレミアム 2000』9/2新発売

シナールシリーズには、いくつか種類がありますが、それらを全部てんこ盛りにしたような新商品。既存製品と比較すると、成分が一気に充実した印象です。新製品らしく、違いが明確で良いと思います。

なお、「シナール」は医薬品のイメージですが、シオノギ「シナール エクシア」ブランドは医薬品の他に化粧水等スキンケアを揃え、トータルケアの美容ブランドになっています。個人的には、容器の見た目は資生堂のエリクシール、名前はアルビオンを彷彿とさせる仕上がり。

 https://www.shop.shionogi-hc.co.jp/brand/cnl_series.html

 

皮膚外用剤『コートfヘパメディHD』9/12新発売、『コートfヘパメディ』10/17新発売

ヘパメディは頭皮向けヘパリン類似物質。頭皮タイプは少し珍しいですが、ちょうど一年前の9/11にマツキヨがPB品「ヒルメナイドHD」を発売しています。両者の違いはコートfのほうが含有成分が1つ多いこと。グリチルリチンという炎症を鎮める成分が入ってます。そして共通点はどちらも製造販売が「ジャパンメディック」であること。これは偶然?それとも?

https://www.mt-pharma.co.jp/news/2024/MTPC240906.html

 

総合かぜ薬 『ベンザ エースAゴールドW錠』9/30新発売

「ベンザ エースA」の上位版。含有成分はコデイン、メチルエフェドリン、無水カフェインと、いまとなっては一昔前のザ・総合風邪薬。新商品としては一周回ってどこか懐かしい遠い夏の日の花火。12歳から服用。

https://alinamin-pharma.co.jp/news/2024/09/assets/APC_Press_Release_20240904.pdf