「ヒビケア」VS「ケラチナミンコーワ ヒビエイド」、ケラチナミンの圧勝

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福くんの「ヒビケア」VS高級感漂う「ヒビエイド」

乾燥肌で、手のひび、あかぎれが辛い季節。どれが効くのか?ちびっ子タレント福くんがCMに登場する「ヒビケア」と、高級感ただようパッケージの「ケラチナミンコーワ ヒビエイド」を比べてみた。

この2つの薬は僕の近所のドラッグストアを数店舗では、ほぼ同じ価格で売られている。15gで1300~1400円ほど。

 

有効成分(赤字が両剤の違い)※成分量は100gあたり

ヒビケア
アラントイン0.2g・・・ 皮膚組織の修復

パンテノール1.0g・・・皮膚組織の修復

トコフェロール0.2g・・・血行改善による代謝促進

グリセリン40g・・・保湿

ジフェンヒドラミン0.5g・・・かゆみを抑える

 

ケラチナミンコーワヒビエイド
アラントイン2.0g・・・ 皮膚組織の修復

パンテノール5.0g・・・皮膚組織の修復

トコフェロール2.0g・・・血行改善による代謝促進

グリセリン40g・・・保湿

グリチルレチン0.3g・・・炎症を鎮める

 

ケラチナミンの圧勝か

上記の成分から次のように考えた。

かゆみがある→ヒビケア

痛みがある→ケラチナミン

肌を早く修復したい→ケラチナミン

成分を見る限りケラチナミンが優れているように思う。これは僕個人の考えなので、購入するときは現場の薬剤師・登録販売者に聞くことをお勧めする。スキンケアは医薬部外品も含めると種類が豊富だから、症状によって慎重に製品を選んだ方がいい。市販薬ではお客が望むほどの効果を期待できない場合もある。市販薬で治せるかどうかも含めて、店員に聞いたほうがいいと思う。

なお、今回の優劣の判断に疑義がある方はコメントいただければ幸いです。

 

ウリの部分で負けてるじゃん!

ところで僕は結構、両者の成分を見比べて驚いた。だって、福くんのテレビCMを思い出してほしい。

福くんがテレビで「今年こそ、本気で ヒビケア!」と猛プッシュしていたヒビケア。その理由は、パッケージに書かれた「W修復成分」にあった。「W修復成分」とは「アラントイン」と「パンテノール」だった。

ところが、ヒビエイドと成分を比較すると、アラントインもパンテノールも、量が少ない。

つまり、ヒビケアはウリの部分で、完全に他社製品の後塵を拝しているってこと。

おまけに、CMで福くんが挙げている手のパックリ割れの症状って、そもそも、かゆみよりも痛みが辛いのではないだろうか。ちなみに、あるとき僕は指のひび割れに悩むお客さんが、ヒビケアかヒビエイドのどちらを買おうか迷っていたので、

「治したい症状は、痛みですか、かゆみですか?」

と聞いたら、

「パックリ割れだから痛みよっ」

と、そんな当たり前のこと聞くんじゃないわよ!と言わんばかりの答えが返ってきた苦い記憶がある。

 

そもそも、アラントインとパンテノールって?

余談になるけれど、ヒビケアがアピールしていたアラントインもパンテノールはどんなものなのか。

アラントインは組織を修復してキズを治す成分。昔、傷にウジが湧くと治りがよいという話を聞いたことがあるけど、実はそれはアラントインの作用だとされている(※1)。医療用医薬品(病院で処方されたり使われている)としては、医療従事者用の手指消毒薬の添加物として使われている。たぶん、消毒の手荒れを和らげるためだろう。また、アラントインを化学的に加工した「アルクロキサ」(※1)という外傷などに使う塗り薬がある(1970年代の薬なので、今も臨床の現場で使われているかは知らないけれど・・・)。

パンテノールは、「プロビタミンB5」と呼ばれるビタミンの1種だ。肌の組織を修復するだけでなく、保湿を高めたり、炎症を抑える効果もあるといわれている(※2)。医療用医薬品では、パントテン酸が足りない患者に注射で投与したり、食事ができない患者に使う栄養補給の点滴薬の中に、多くのビタミンの1つとして含まれて利用されている。

参考までに。

 

 

 ※1 アラントインの開発の歴史は「アルキサ軟膏」のインタビューフォームの開発の経緯参照(file:///C:/Users/kurihara/Downloads/IF-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%82%B5%E8%BB%9F%E8%86%8F2%25.pdf)。また、アラントインが含まれるヒレハリソウについては、ヒレハリソウ:武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園。 

※2 パンテノールのお話|ヒビケアブランドサイト|池田模範堂