中国では病院でコンタックが処方される!?
お店に来た中国のお客さんが「この薬ありますか?」とスマホで写真を見せてきた。それはコンタックに似たキャラクターが描かれた、見た事のない薬。
偽物だと思いますと伝えると、その中国の人はとても驚いていた。中国の口コミってすごいはずなのに、なんで、日本人なら一目でわかる偽物に気づかないのか?素朴な疑問である。
・・・というようなことを先日ブログで書いたところ、思いがけないコメントをいただいた。中国では病院でコンタックが出されてるというのだ。まぢすか。
中国の病院では処方時に西洋薬がいい?漢方がいい?って聞かれます。 風邪で西洋薬と言えば、コンタックが処方されることが増えてきました。よく効くと評判です。 でも、処方薬なので薬局では買えません。で、病院でもらった中国版コンタックの空き箱を持って日本でまとめ買いをする人がいて、それを中国でみんなに配ると喜ばれるんです。 もしかすると偽物ではなく、中国版だったのかもしれません。
知らなかった。ググってみると、たしかに、中国版コンタックはあるみたい。このブログで紹介されている↓
中国 中国版コンタック 鼻水・鼻詰り|中国華子の非華麗なる日常
中国の市販コンタックはアセトアミノフェン500mg
コンタックというのは、グラクソ・スミスクラインというイギリスの会社の製品だ。中国のメーカーサイト(合弁会社だろうか?)を見ると、たしかにあった、コンタック。
おもしろいことに、中国のコンタックには処方薬と一般薬の両方がある。そして、一般薬のコンタックは日本のコンタックと成分がちがう。
日本のコンタックの風邪薬は、アセトアミノフェンが1回300mg、もしくはイブプロフェンが150mg含まれている。ところが中国は、アセトアミノフェンが500mg。アセトアミノフェン500mgというのは、アメリカの市販薬で使われるのと同じ量で、日本では病院で処方される量になっている。日本の市販薬は、アセトアミノフェンは300mgが上限になっている。成分的だけみると、おそらく中国のコンタックのほうが解熱鎮痛効果が高い。これは効くだろう。
同じブランドでも、トコロ変われば成分も変わるのだ。
コンタックは日本の漢方薬?
さて、ぼくが店頭でお客から見せてもらったコンタックの写真。残念ながら、あれは偽物だと思われる。だって、パッケージに、
「日本の漢方薬」
って書かれていたもの。日本語で書くわけがないし、そもそも、コンタックは漢方薬じゃないし。
中国では偽物が多いというが、たしかにそのとおりなのだろう。コンタックとパブロンをごっちゃにしている中国語サイトもあるのだ。