今週は保湿剤ヒルドイドのメーカー「マルホ」が、コーセーと共同で会社を設立したとの報道がありました。これにより、ヒルドイドがコーセーの販路で市販薬として発売する可能性がでてきました。
ヒルドイドの成分であるヘパリン類似物質はすでに市販薬として他社メーカーから出ているので、市販薬市場としてはそれほど大きなニュースではないのですが、びっくりしたことに、わたしのツイートが1800以上リツイートされました。それだけヒルドイドへの関心は高いのですね。ヒルドイド、おそるべしです。
それから、小林製薬が漢方薬に注力するそうで、夏から秋にかけて新シリーズ「ヒロレス」が発売されます。十全大補湯など、市販薬としてはマイナーな商品も扱います。今まで同社が出してきたダスモックやコムレケア等の漢方製品とは異なり、製造販売元はJPSという漢方薬の製造販売では実績の会社です。なお、分量は市販薬なので、芍甘湯など一部を除き半量です。
テレビCMなどに強い小林製薬が本格的に漢方薬を販売すると、漢方市場は広がると思います。漢方薬に興味を持つ方々は増えるでしょう。ツイッター上では漢方薬の原料費が上がってしまうのではないかという懸念も聞こえました。
最後に、風邪薬の新商品が発売しました。「ストナジェルサイナスEX」。鼻症状に特化したお薬のようです。ご興味がある方は、ドラッグストアで聞いてみてください。
さて、先週のことになりますが、漫画家の油沼さんとコラボで、市販薬をテーマにした漫画を一つ作りました。わたしはアドバイス役としてお手伝いさせていただきました。ややデリケートなテーマでもありましたので、かなりこまかいところまでチェックして、表現にも気を遣ったつもりです。本来堅苦しい話題を、油沼さんのセンスのお蔭で、とても読みやすく仕上がってます。よろしければご一読ください。
あと、これは関係者向けの余談ですが、ビタミン薬の添付文書の副作用の項目が一部変わります。
『かぜ薬等の添付文書等に記載する使用上の注意の一部改正について』
http://www.jshp.or.jp/cont/19/0613-1.html
『咳止めを別の瓶に詰め替えて麻薬ドリンクとして売った高校生を補導した』というニュースが以前流れました。
— 油沼(薬剤師さんの備忘録 24話) (@minddive_9) July 28, 2019
市販薬を使うときにもご注意下さいね。
薬剤師さんに相談するほうが無難なようです。
くり先生(@kuriedits )にアドバイス頂いて描きました! pic.twitter.com/LVWMTK53lp
【2019/08/02市販薬情報】鼻症状に重点を置いたかぜ薬「ストナジェルサイナスEX」が8/1新発売。市販の風邪薬で初めて、”かぜ薬の承認基準を上回る2倍量のベラドンナ総アルカロイド0.6mg配合”とのこと。風邪薬の承認基準を上回る風邪薬?ちょっとわかりにくいですね。https://t.co/KEJFUGbwjf
— kuriedits (@kuriedits) August 2, 2019
【2019/8/1市販薬情報】小林製薬は漢方薬に注力するそうです。夏から秋にかけて新シリーズを発売予定。十全大補湯など、市販薬としてはマイナーな商品も扱います。広告も投下されるので、関心も集まり、漢方薬市場は拡がるでしょう。https://t.co/WfNwYo7FzM
— kuriedits (@kuriedits) August 1, 2019
【2019/7/31市販薬情報】保湿剤の「ヒルドイド」のメーカー、マルホが、化粧品のコーセーと共同出資の会社を設立しました。ヒルドイドがコーセーの販路で市販薬としてヒルドイドを発売する可能性が出てきました。
— kuriedits (@kuriedits) July 31, 2019
コーセー、マルホと共同出資会社:日本経済新聞 https://t.co/ZvUQCVVZ4G