ドラッグストアとジャーナリズム

自分に合った市販薬を選びませんか?

立てよ薬剤師!語れ市販薬!!

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日薬学術大会企画「立てよ薬剤師」!

たぶんはじめましてでしょう。ドラッグストアの薬剤師のkurieditsと申します。このエントリは、先日の日本薬剤師会学術大会で発表された『立てよ薬剤師』企画に予めお誘いいただいて書いたものです。読者は薬剤師の方々を想定してます。

ドラッグストアで見たカオス

私は『ドラッグストアとジャーナリズム』という一般向けのブログを運営しています。「自分に合った市販薬を探しませんか?」をキーワードに、ドラッグストアの情報、市販薬の情報を紹介するサイトです。開設してもうすぐ4年になります。

ブログを始めたのは、転職期間中にドラッグストアでアルバイトしたことがきっかけでした。いままで気に留めていなかった市販薬。現場に立って見ると、どの薬も似たり寄ったりな成分、合理性に乏しい価格設定、エビデンスのエの字もない薬剤選択、おまけに店長からは利益の大きな薬を売れと頭ごなしに言われる始末。おいおい、なんだこのカオスは・・・と思いました。

インタビューフォームも審査報告書もない薬たち

当時、グーグル検索しても、ロクな市販薬情報はありませんでした。医薬品なのにインタビューフォームも審査報告書もなく、調べる手段がほとんどないないことに驚きました。生活者にとって身近な薬の情報があまりにもなさすぎる。議論以前の問題として、俎上にすら載っていない。なんなんこれ?

呆れるというより、怒りがこみ上げてきました。

市販薬は大して効かない胡散臭い薬か?

ところがおもしろいことに、その後正社員としてドラッグストアで本格的に働き始めると、想像もしなかった市販薬の価値を知ることになりました。市販薬のイメージは、それまでの『大して効かない胡散臭い薬』から『生活を豊かにしてくれる役立つ薬』に一変しました。バイト時代の自分の考えの浅さ、視野の狭さは、今となってはちょっとした闇歴史です。

これを読んでいる薬剤師の方々は、そんなばかな、と思われるかもしれません。コクランが公開している臨床疫学などを引き合いに「薬効成分は有効性がない」「自分は風邪を引いても風邪薬は買わない」「市販薬が良いなんて薬剤師失格だ」なんて思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ここがヘンだよ市販薬と言ってほしい

そのような薬剤師の方々に私からお願いがあります。

それなら、市販薬をフルボッコにしてください。話はそれからです。

市販薬は薬学的におかしいかでもいいですし、ドラッグストアの薬の売り方が安全性に配慮していないといった批判でも結構です。ここがヘンだよ市販薬、と声を上げていただきたいのです。

市販薬への関心の総量を増やしたい

私も市販薬のありかたに不満があります。市販薬は広告や知名度ばかりで売れているのが実態です。結果として、生活者が自分にとって一番合った薬を選ぶことができないと感じています。

消費者も薬剤師も、市販薬にはあまり関心がないように思います。市販薬なんて処方薬の劣化版で、語るにたらないと思っておられるのでしょうか。セルフメディケーションが政策のキーワードになっているのに?

市販薬への関心の総量を増やして、みんなで市販薬を語る。そんな新しい取り組があってもいいと感じてます。

市販薬を知りたい消費者は絶対いる

ブログを続けてきたことで、ドラッグストア/薬局業界以外から種々のお声をいただけるようになりました。それなりに需要はあるのかなと思っています。ありがたいことです。市販薬についてもっと知りたいという消費者は少なくないというのが実感です。

このブログでは一般の方々への市販薬の紹介だけでなく、毎週の市販薬情報もお届けしています。市販薬について知りたい、議論したい、よくよく考えたい・・・そう共感していただけるかたは、ツイッター(@kuriedits)をフォローしたり、ブログ覗いたりしていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。

立てよ薬剤師!語れ市販薬!!