メディア
ここのところ、市販薬の不正使用に関する報道が続いています。私が見たのは2つの報道で、その2つに共通しているのは、「規制よりもサポートを」というメディアの主張あるいは強調でした。 市販薬の過剰摂取、若者で深刻 「規制より相談体制を」: 日本経済…
1月27日に、NHKのクローズアップ現代で「あなたは大丈夫? コロナ禍で広がる市販薬の過剰摂取」という特集が放送されました。わたしもかかわりましたので、余話をここに書きます。 あなたは大丈夫? コロナ禍で広がる市販薬の過剰摂取 - NHK クローズアッ…
2022年一発目のニュースです。 2022年1月からセルフメディケーション税制の対象となる商品(成分)が大幅に変更されました。アセトアミノフェンやメチルエフェドリン、リン酸コデイン、マオウ成分等が新たに対象成分に追加され、これによってかなり…
年末に大きなニュースが2つ飛び込んできました。とくに1つめは驚愕です。 承認された成分を勝手に減らして医薬品を製造していた企業が、70〜75日間の業務停止処分を受けたというニュースです。報道によると、業務停止の処分を受けたのは、甲賀市の製薬…
●●●がない、唯一の薬 佐藤製薬が本気出してきた話です。 今週18日、一つの風邪薬が発売されました。この薬を紹介した私のツイートは、現時点で361”いいね”されています。同じ日に発売・発表されて、同じタイミングで私がツイートした別のメーカーの発毛…
新型コロナに効く市販薬がある・・・?そんな目を疑うような情報を巡って、今週、とある騒ぎが起きました。 市販の寄生虫薬「パモキサン」が新型コロナウイルスに効く、という情報がネット上で広まったことを受けて、今週8月26日、発売元の佐藤製薬が効果…
久しぶりの特集企画です。今回のゲストは薬局薬剤師の小嶋慎二さん。小嶋さんの個人サイト「アポネットR研究会・最近の話題」は、薬事行政について調べようとしたことがある人であれば、必ず一度は見たことがあるでしょう。2004年からスタートしたこのサ…
私が関わった書籍が発売となりますのでご紹介します。「クスリとリスクと薬剤師」という漫画です。5月28日発売予定。 クスリとリスクと薬剤師 作者:油沼 発売日: 2021/05/28 メディア: 単行本 油沼さんという医療系の漫画を手がけられている漫画家さんが…
「総合診療」という医師向けの雑誌の5月号で『臨床医のための進化するアウトプット 学術論文からオンライン勉強会、SNSまで』という特集が組まれていました。面白そうなので買って読みました。 総合診療 2021年 5月号 臨床医のための 進化するアウトプット …
薬剤師による予防接種が当たり前の国のお話 さあ、久しぶりの特別企画です。日本ではいよいよ医療従事者に対する新型コロナワクチンの接種が始まりました。海外では一足先に地域住民への接種も既に始まっており、米国では2月からドラッグストアでも薬剤師が…
今週の一大事件といえばこれでしょう。 ヒルドイドの販売元のマルホは本日22日、健栄製薬のヒルマイルドについて販売差止等の仮処分命令の申立てを21日付で行ったことを発表しました。 「パクリだ!」 キンプリ永瀬廉がCM出演する薬に販売差し止め申請…
NHKの朝の番組「あさイチ」で市販薬の安全性の問題が取り上げらたそうです。医師の平さんや、薬剤師の村松さんが出演したそうですね。 市販頭痛薬、5~10日以上の服用はやめて! せき止め薬はなんと2日以上はダメ! 守らないと命にかかわる...: J-CAST テレビ…
11月9日に小児用花粉症薬の「アレグラFXジュニア」が要指導医薬品から第一類医薬品になりました。今までは親御さんだけが「子供の分として買いに来たんだけど・・・・」と来店されても販売はお断りするしかなかったのですが、今回の変更によって親御さん…
昨年あたりから小売業界でよく耳にする言葉にD2C(Direct To Consumer)というものがあります。日経新聞などでも特集が組まれるなど、とにかくこれからはD2Cの時代だ!と言わんばかりの雰囲気になっています。日用品も、化粧品も、家具も、実に様々な商品分…
週末に大きなニュースが飛び込んできました。緊急避妊薬が医師の処方なしで薬局で購入できるようになる・・・・かもしれません。早ければ2021年の可能性もあり、検討されている・・・・という報道でした。 来年にも「緊急避妊薬」市販化 “望まぬ妊娠”人…
一般向けにnoteに書いた「コロナうがい祭りの前に知っておきたい、うがい成分の3種類」の参考情報を載せておきます。ここで書くのはあくまでも資格者向けです。一般の方が読んでも誤解・誤読する可能性があるので(なるべくそうしないように気をつけてはい…
本当は教えたくないほどの、驚愕おトクなキャンペーンが今週から始まりました。虫刺されのキンカンが、100万円分のamazonギフト券をプレゼントするというのです。キンカンを買わなくても、誰でも応募できます。以下が概要です。 虫さされ史上初LKINKANBIG…
ツイッターの主な利用者は20代以下 『アフターソーシャルメディア』という本に衝撃的な事実が載っていた。国内のメディア調査によると、ツイッターの利用者は20代が中心らしい。10代もたくさんいるという。男女は半々だという。おやおや、一体どこの世…
市販薬メーカーに「ツイ廃」はいるか? The Japanese Journal of Twitter. 2020 June;28(6):89-99. USOID:800 【要約】ツイッター界隈において「ツイ廃」と呼ばれるツイッター中毒者が日本国内に一定数存在することは以前から知られているが、市販薬メーカー…
「キンカン ノアール」という薬をご存知でしょうか。こちらです。なんだかかっこいいですね。 【第2類医薬品】キンカン ノアール 20mL 発売日: 2020/03/06 メディア: ヘルスケア&ケア用品 これ、実はあの昔からお馴染みの虫さされ薬「キンカン」なんです。…
今更ではありますが、今年の4月から痛み止めのセデスシリーズのパッケージが変更されていました。パッケージデザインが変更されたことは知っていたのですけど、そこにある「仕掛け」の存在には気づきませんでした。なんと世界初だそうです。発売元のシオノ…
自由の国の大統領発言 効くかどうかわからない、というかむしろ効かないんじゃないかと言われている薬を、「自分はコロナ予防のために飲んでる」と大統領が公言するなんて、いやどんだけ自由の国だよ自由にもほどがあるだろ、とか思うわけですが、そんな中で…
黒人男性の拘束死をきっかけに、アメリカで人種差別を巡って暴動が起きています。そこで、医療分野の視点で人種差別について考えるべきことがあるのではないかとpubmedで調べてみたところ、シェアしておきたい記事がありましたので紹介します。 2016年の…
新型コロナ拡大が始まってから何かと話題になっていた消毒剤に「次亜塩素酸水」というものがあります。エタノールなどの一般的な消毒製品が早々に欠品し、代わりに多くの消費者がこの次亜塩素酸水というものを代替品として購入していったような気がします。 …
1960年代のセルフメディケーションを解体せよ 小売業に身を置くわたしは、ここ数ヶ月の間、多くの生活者の不安や混乱を目の当たりにしてきました。そこで見て感じたことは、日本の「セルフメディケーション(self-medication)」の概念は一旦解体した方がい…
胸に刺さった大きなブーメラン あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 さて、2020年の当ブログはインタビューから始めたいと思います。控えめにいって、かなり貴重なインタビューです。 ご登場いただくのは、市販薬メーカー勤務…
現場からの提案、「パス&ポジティブ」記事 先月参加した市販薬のイベントでお話したことの続きです。前回のブログでは「市販薬情報は不足しており、いまは総量を増やすことが大切」ということを書きました。 では、読者にとって有益な市販薬情報とは、どの…
市販薬をテーマにお話ししました 先日、メディカルジャーナリズム勉強会が主催する『伝え方サミット』というイベントに登壇させていただきまして、医師の平憲二さん、薬剤師の高橋秀和さんと一緒に「市販薬」をテーマにお話しさせていただきました。 お陰様…
先日、北斗の拳の目薬を紹介した時に「キャラクターで薬の購入を誘導するってアリなんでしょうか?」という疑問を書きました。みなさんはどうお考えでしょうか。 気になったのでツイッターでアンケート調査をしたところ、意外な結果となりましたので報告しま…
日薬学術大会企画「立てよ薬剤師」! たぶんはじめましてでしょう。ドラッグストアの薬剤師のkurieditsと申します。このエントリは、先日の日本薬剤師会学術大会で発表された『立てよ薬剤師』企画に予めお誘いいただいて書いたものです。読者は薬剤師の方々…