立ち仕事で足の裏が痛い・・・
足の裏が痛い。立ち仕事の人は一度は経験したことがあるだろう。ドラッグストアでも、時々お客から薬を求められる。残念ながら、ぼくが知る限りこれといった効果的な薬はなく、ボルタレンなどの鎮痛薬を塗ったり貼ったりするくらいだ。靴やインソールを見直す方がいい。
足裏に負荷がかかりすぎて「足底筋膜炎」という診断名がつく人もいる(※1)。病院では鎮痛薬などが処方されるが、あくまで対処療法。接骨院、整骨院に行く人もいる(※2)。
お客から「足の裏が痛い。なんか薬はない?」と質問されるとけっこう悩む。ところが、ある時、「足の裏の痛みにこれが効く」というお客がいた。
なぜか韓国で人気!「ロイヒつぼ膏」
そのお客の家族が、足の裏に貼って使っているという。効くのだという。その名は「ロイヒつぼ膏」。パッケージに謎の外人さんの絵があって、一見、海外の薬のようにも見えるが、ニチバンという日本の会社の薬。国内にとどまらず、韓国でも販売されている(※3)。こんなブログ記事もあった。
温感と冷感が共存というフシギ
ロイヒつぼ膏の成分は、「サリチル酸メチル」「メントール」「ハッカ油」「カンフル」「チモール」「ノニル酸ワニリルアミド」の6種類からなる。
サリチル酸メチル、カンフルは痛み止め成分として知られている。メントールとハッカ油は冷感刺激を与える。ノニル酸ワニリルアミドは、温感刺激を与える。
ん?冷やしたいのか、温めたいのか。ちょっと戸惑うかもしれない。
ちなみに、メーカーの説明では、ロイヒつぼ膏のワニリルアミドは血行を促進するといわれている。一方、ロイヒつぼ膏クールという、メントールたっぷりの別商品もあり、こちらは冷感で血行を促進するとしている(※4)。一見矛盾するように思える。これが効果的なのかどうか、ぼくにはわからない。ただ、温感と冷感刺激の両方の成分を含む鎮痛薬商品は、ロイヒつぼ膏だけではない。他にも「サロメチール」などがある。
風呂には気をつけて!
さて、ぼくも立ち仕事に携わる身。足の裏が痛い。「ロイヒつぼ膏が効く」とお客に教わり、早速、一晩、足裏に貼ってみた。感想は・・・うーん、効いたかな?効いたような。変わらないような。
しばらく日をおいてから、今度は日中足の裏に貼り続けてみた。その夜、悲劇に襲われた。風呂に入ると、貼ったところがお湯の熱でヒリヒリ。それもかなり痛い。とても風呂に入れる状態ではない。まいったまいった。
ロイヒつぼ膏が、足の裏の痛みに効くかどうかはよくわからなかった。足の裏が痛くて、興味がある人は試してみてほしい。
個人的には、クッション性の高い靴を買うなどの対策が効果的だとは思うけども。
ロイヒという名前は、昔使われていた薬効成分ロートエキスの「ロ」、イヒチオールの「イ」からとったそうだ。ロイヒさんという人物がいるわけではない。なんだそれ。まあ、いいか。
http://www.nichiban.co.jp/environment/download/pdf2010/2010_04.pdf
※2 足底筋膜炎を疑ったときの病院の選び方 | ヘルスケア大学
※3 販売元のニチバンの社員に以前聞いた