さて、新商品の紹介です。「ロイヒつぼ膏」でおなじみのロイヒシリーズから、ロキソニンの成分であるロキソプロフェンを使った「ロイヒ膏™ロキソプロフェン」が24日から発売されます。来週です。市販薬としては初の、温感タイプのロキソプロフェンです。7枚入りで税別980円ですから、第一三共のロキソニンテープと同一価格です。
ロキソニンの貼り薬は第二類になってからすでに「ロキエフェクト」などのジェネリックが登場しています。今後、さらに増えるかもしれませんね。
優れた鎮痛消炎成分ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合 温感・無臭タイプの鎮痛消炎テープ剤「ロイヒ膏™ロキソプロフェン」新発売|2020年 お知らせ|ニチバン株式会社
それからこれは今月アタマになりますが11月6日にコルゲンの鼻炎薬がリニューアルして発売開始されました。紹介してなかったですね。グリチルリチンからメチルエフェドリンに切り替えたのが主な変更点です。
https://www.kowa.co.jp/news/2020/press201106.pdf
今週のニュース、時事通信の11月22日配信の記事で次のようなものがありました。武田コンシューマーヘルスケアが昨年12月にネット上でアンケート調査を行なったところ次の結果だったそうです。
かぜ薬、65%が誤解 ウイルス倒さず、正しく服用を:時事ドットコム
調査は昨年12月にインターネットで実施。市販のかぜ薬が細菌やウイルスを倒すかどうか聞いたところ、30%が「すべての薬に当てはまる」、35%が「一部の薬に当てはまる」と回答。正解の「このような薬はない」は35%にとどまった。
昨年の結果をなぜ今頃取り上げる?という気はしなくもないですが、コロナ感染拡大で体調管理への意識は高まってます。
何より、こうした風邪への薬の効果の意識調査が、市販薬の製薬メーカーから出てきたのがなんだか新鮮でした(過去になかったわけではないと思いますが)。悪評の高かったエスエス製薬の、風邪でも休めないテレビCMもなくなり、風邪に対する社会の向き合い方が大きく変わっている・・・のかもしれません。
一方でこちらは北海道の11月9日のニュース。道東の中標津町のドラッグストアで風邪薬10個を盗んだ疑いで、旭川に住む18歳から19歳のとび職の少年3人が逮捕。少年らは「風邪薬を大量に飲むと、気持ち良くなれるので盗んだ」そうです。これも問題です。
「気持ち良くなれるので盗んだ」風邪薬を“ドラッグ”に…少年3人逮捕、1人は意識もうろう(HBCニュース) - Yahoo!ニュース
業界団体は最近、依存性のある市販薬の販売の自主規制を強化しましたが、風邪薬は含まれていません。「ドラビズオンライン」の記事から引きます。
濫用の恐れがあるとして厚労省が定めている6成分。エフェドリン、コデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)、ブロムワレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち内用液剤に限る)。 法令の販売ルールよりも厳しい内容となるが、10月23日の理事会で決議され、10月28日にJACDSの池野隆光会長名で会員各社に事務連絡を発出した。<中略>6成分を含む製品の販売においては本人確認の申告書を用意し記入を求める。記入が難しい場合は、運転免許証や学生証の提示を求めるとしている。確認できない場合は販売しないとした。
【ドラッグストア協会】濫用の恐れのあるOTC医薬品を全世代で本人確認へ