『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

2019/10/14~10/18までの市販薬情報です

今週の市販薬情報。紹介が遅くなりましたが「サンテPCコンタクト」が10/10に発売しました。既存の「サンテPC」よりも薬効成分数はかなり少ないのですが、コンタクト装着時に使えるのは便利ですね。

成分は次の通り。

ビタミン B6 (ピリドキシン塩酸塩) 0.1%

ネオスチグミンメチル硫酸塩 0.005%

フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム (活性型ビタミン B2 ) 0.05%

イプシロン‐アミノカプロン酸 1.0%

ちなみに「サンテPC」は次の通りなので、成分はかなりちがいます。市販薬は、ノーマルなものとコンタクト用では、似たような名前でも成分はかなり異なってきます。

ビタミンB12(シアノコバラミン) 0.02%

コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.5%

ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩) 0.1%

ネオスチグミンメチル硫酸塩 0.002%

タウリン 0.1%

グリチルリチン酸二カリウム 0.1%

クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.01%

塩酸テトラヒドロゾリン 0.03%

最近の目薬の傾向として、コンタクト用の目薬の成分が充実している印象があります。以前は人工涙液にちがいようなシンプルな成分の商品が多かったのですが、ここのところ発売されているのは、 「サンテPCコンタクト」のようにピント調整機能成分ネオスチグミンなど、目の機能改善や疲れを癒すような成分の入ったコンタクト目薬が多い気がします。

さて、話は変わりまして、昨日たまたま龍角散の新しいテレビCMを見ました。驚いたのが、商品の説明と言うより、中国と龍角散(詳しい内容は忘れましたが)の関係を紹介するという異色のコンテンツ。最後は龍角散が中国語読みされていました。え!?これって完全に中国の人向けのテレビCMでは?という印象を受けました。すごい時代です。18日現在、龍角散の公式サイトのTVCM紹介欄には掲載されていません。ごく一部かもしれませんが、違和感をもった視聴者もいるようです。たしかに、視聴者が一瞬戸惑うほど意外な内容でした。

cmmonster.com

個人的には、これからの日本の市販薬メーカーの生き残りのカギを握るのは海外での成功だと思っています。主戦場は国内ではありません。

龍角散は今年8月に中国のOTC薬メーカー「華潤三九」とパートナーシップを締結しました。中国本土での販売ルートの構築が狙いとのこと。ニュースリリースによると、2017年から越境ECをやっていたそうです。

株式会社龍角散はメーカーの責任として消費者が正しい購入経路で正しい製品が購入できるよう、2017 年に業界に先んじて越境 EC を開始し、中国の方が龍角散製品を安心して購入できるルートを整備してきました。すでに中国大手ECサイトの「京東(ジンドン)」では「日本ブランドカテゴリ」でトップの売り上げを誇っています。

https://www.ryukakusan.co.jp/assets/othermedia/NEWS%E7%94%A8/sankyu/sankyu.pdf

その一方で、日本国内においては今年9月25日に龍角散公式通販ショップを閉店していました。D2Cが注目される中でやや意外な選択。今後が気になります。あと龍角散と言えばハラスメント問題がどうなったのかも気になります。

本サイト(龍角散ホームページ)とは別に弊社で運営しておりました商品販売サイト「龍角散公式通販ショップ」ですが、<開設以来、多くの皆様にご利用いただきましたが、諸般の事情により、2019年9月25日をもちまして閉店させていただきました。 (公式サイトより引用)