今週はあまりニュースがありませんでした。
宣伝になりますが、先般に週刊新潮様に掲載いただいた私のインタビュー記事が、ネットで公開されていました。もしよろしければ是非お読みください。
今回、「良い薬剤師の見分け方は?」というご質問をいただきました。
難しい質問ですね。私の答えは次の4点です。
・薬剤師には人それぞれ得意分野と不得意分野があるので、自分の健康の悩みに合った知識を持つ薬剤師を見つけることが大切
・薬のリスクを説明してくれる薬剤師
・必要に応じて受診を勧めてくれる薬剤師
・時には販売を断る(売らない)薬剤師
一方、この「受診を勧める」ということについては、サービス提供の一連の流れで見たときは、まだまだ整備の余地があるように思います。たとえば、薬剤師が「受診してください」と言って、受診して、もし医師が「市販薬でもいいですよ」となったら、利用者はどう思うでしょうか。
医師が「市販薬でもいいよ」と患者に伝えることは一定のケースであると思いますが、その言葉を受け取った患者が、その後、どのように市販薬を使っているかについては、あまり世間では知られていないように思います。今年、日本薬剤師会が作成した資料の中には、市販薬においても薬局は病院と連携することと、記載されています。私は一度でいいので、機会があれば市販薬の連携について医師向けの媒体に書かせていただきたいと思っています。建設的な議論ができるような気がしています。
医療サービスは、病院、薬局、ドラッグストアという一つ一つの点ではなく、横の流れの中で進んで行くものです。いわゆる連携と呼ばれるものですが、今後は市販薬においても、ますます必要になってくると思います。
【今週の資料】
患者の処方薬に関する情報源の実態と入手情報の満足度およびニーズ調査(2020.11)
患者の処方薬に関する情報源の実態と入手情報の満足度およびニーズ調査
→医療情報の取得に対するアンケート調査で、「薬剤師」「医師」から得た情報に対する満足度は、インターネットから得た情報に対する満足度を上回っていたという結果です。提供する側は自信を持ってよさそうですね。