『家庭の薬学』

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知ると買い物が100倍楽しい、無人化するドラッグストアの「スマート化」宣言!

先日書いたドラッグストアが無人レジになるという記事の続報です。

drugstore.hatenablog.com

記事に書いた通り、これは経産省がやっていることでして、すでにコンビニ業界では昨年2017年に「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を発表しています。

さて、今年2018年3月16日に経産省はドラッグストアでもレジの無人化を進めるために「ドラッグストアスマート化宣言」を作りました。プレスリリースから引用します。

経済産業省は、日本チェーンドラッグストア協会と共同で、スマートストアの実現を目指す「ドラッグストア スマート化宣言」を策定しました。この実現に向けて、まずは電子タグの研究に着手することとし、2025年までに、ドラッグストアの取扱商品に電子タグを利用することについて、一定の条件の下で同協会と合意することができました。「ドラッグストア スマート化宣言」を策定しました~サプライチェーンに内在する社会課題の解決に向けて~(METI/経済産業省)

www.asahi.com

電子タグ導入は人手不足解消だとか、接客に充てる時間を増やすとかよく聞くんですけど、個人的な意見としては、一部の化粧品や医薬品を除けばドラッグストアという単価の低いセルフ販売が基本の、コンビニ型の商売では、アパレルショップ店員のようにフラフラして常に接客の機会をうかがうことはないと思います。ドラッグストアは限りなく無人クンに近づいていくのではないでしょうか。上海ではコンビニなどですでに無人化がされていますよね。

 

さて、無人レジは「RFID(radio frequency identification)」と呼ばれる技術を使っています。これは、近距離無線通信を用いた自動認識技術のことです。商品に電子タグをつけることで、バーコードリーダーでバーコードを一つ一つスキャンしなくても商品情報を認識することができます。

どんなことができるのか。

・無人レジになる

・新たなお買いもの体験ができる

新たなお買いもの体験というのが、ちょっとぼんやりで申し訳ないのですが、正直、私にもよくわかりません。それくらい無限の可能性があると考えてもいいんじゃないでしょうか。実際はRFIDがなくても在庫管理についてはかなりのことができて、各企業いろんなことをしています。ただ、サービスがそもそも利用者に知られとないことも多々あります。お客にサービスを伝えると「えっ!なにそれめっちゃ便利じゃん!」と驚かれることは私自身よく経験してます。たぶんRFIDが実現すると、新しい買い物体験が、非常に効率よく、効果的に、かつ多くの企業で普及するようになると思います。消費者としては、ここら辺にアンテナ立てておくと普段の買い物が100倍楽しく、便利になると思います。

一方、お店としては、

・レジ打ちがなくなる

・棚卸が簡単

・顧客情報が取りやすくなる

・物流管理がしやすい

といったメリットがあります。まあ、大手の場合は棚卸は外部業者に発注するのが通常なのですが。自社スタッフがやっているところではかなりコスト削減になるでしょう。アパレルブランドのビームスはRFIDを導入したことで棚卸作業が10人×20時間→3人×2時間以内に抑えられたそうです。

従来、「B:MING LIFE STORE」では、商品の棚卸しを10人がかりで20時間かけて行っていた。しかし、RFIDの導入以後は、3人で2時間以内に終えられるようになった。その結果、店舗の人件費削減に繋がり、コストの削減を実現している。単純計算で、棚卸しにかかるコストは30分の1以下になったと言える。作業効率30倍以上!ビームスがRFIDを全面導入へ

RFIDを使うとこんなことができるよ!みたいな研究やプロモーションは山ほどあります。関連会社の株価も今後上がると思われます。

RFIDについては、デンソーのこちらのサイトがわかりやすいでしょう。

www.denso-wave.com