『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

「マスキュア」「キュアレア」「ミーミエイド」の不思議な値段【2021/3/29~4/2のニュース】

今週のニュースです。

小林製薬からマスクによる肌の荒れに使う「マスキュア」が4月4日に発売します。100g中の成分は以下の通りです。

ウフェナマート…5.0g ジフェンヒドラミン…1.0g グリチルレチン酸…0.3g トコフェロール酢酸エステル…0.5g イソプロピルメチルフェノール…0.1g

類似の薬は、同じく小林製薬から発売されている「ミーミエイド」と「キュアレア」があります。

ミーミエイドとの違いは、殺菌成分が1つ違うだけです。マスキュアがイソプロピルメチルフェノール、ミーミエイドはベンゼトニウム。あとは同じです。

キュアレアとの違いは、キュアレアに血行改善成分のトコフェロールと、殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールが追加されたことです。成分はマスキュアが多いですが、お値段は逆転してます。マスキュアが8g800円(税抜き)、キュアレアは8g1000円(税抜き)です。ん?? そして、ミーミエイドは5g800円(税抜き)。んんんん!!!?

というわけで、成分と価格の整合性があまりない製品です。もちろん、発売時期が異なり、当時の市場環境は異なるわけですが、それを考慮してもこの価格差は・・・「お客が選びやすいプロモーション」代だと思います。逆に言えば、自分たちで選べるならばこうした価格設定にはならないのかなと・・・。

そして、小林製薬から出ている「ケアノキュア」という20g1300円の薬と、マスキュアは全く同じ成分(かつどちらもクリーム)という・・・。

 

さて、今週は武田薬品の市販薬企業が売却され、アリナミン製薬として再出発しました。

ニュースによると、社名は、「武田ブランドから離れる不安を払拭しようと、すべての社員から意見を募り、投票で決めた」だそうです。

「アリナミン製薬」看板商品が新社名に…投票で決定|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト