『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

市販薬に「いつもの薬がない」の波。そういう時こそ相談を。【2022/12/5~12/9のニュース】

今週は新商品のニュースがありませんでした。もう年末ですね・・・。早いです。

ここ数年、医療用医薬品は「在庫がない」という状態が多々出ていますが、市販薬にもいくつか入荷が途絶えた薬があります。マイナーな薬もあれば、え!あれが?と思うようなメジャーな薬もあります。在庫不足の理由はさまざまです。原材料変更に伴う供給不安定(正露丸糖衣:IR情報より)、行政処分によるもの(廣貫堂)、原料高騰や需要増などもあるでしょう。廣貫堂は大手製薬企業とも取引していました。例えば、ツムラの「中将湯ラムール」「ラムールQ」は製造工程の一部を委託していたため、仕入れのめどが立っていないということを11月に発表しています。

https://www.tsumura.co.jp/newsroom/item/20221118.pdf

大半の市販薬は代替え品がきくため、多くの店頭では「薬がなくて困る」という深刻な状態ではありません。薬剤師などに、「似たような成分の商品」を聞けば教えてくれるでしょう。ただ、指名買い、セルフで購入するような人気商品は「この商品がいい!」というものもあります。

冬になり、リップの需要が高まっています。インバウンド需要も復活しつつあります。その中、「モアリップありますか?」と聞かれることが増えました。資生堂のモアリップ(第三類医薬品)は、今年6月に自主回収が出ています。

「モアリップN」(第3類医薬品)の自主回収に関するお詫びとお知らせ|資生堂薬品株式会社