『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

リビメックス?リドメックス?ややこしやな新商品登場【2023/3/20~3/24のニュース】

今週の新商品ラッシュでした。

コーワから2製品が20日に発売。1つは「ケラチナミンコーワ クロザラエイド」。尿素20%に抗炎症成分のアルニカチンキ等を配合。ネーミングの通り、ヒジやヒザの黒くてザラザラした部分に使うお薬です。パッケージがヒルマイルドなどの既存の保湿薬に似てます。ヒルマイルドと似てますが、成分は全く異なりますので、ご注意を。

もう1つはステロイド薬の「新リビメックス」。軟膏、クリーム、ローションの3タイプが同時発売です。こちらは市販薬として日本初となる「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」を、医療用と同濃度の0.3%配合した新製品。そう、実は従来のリビメックスの濃度は0.15%だったのです。これで病院で処方される薬「リドメックス」と同じになりました(おそらく添加物も同じだと思います。未確認)。市販薬は「新リビメックス」、医療用は「リドメックス」、ややこしいですね。ただし、濃度が高まったからといってどこまで効果が上がるのか。塗り薬の濃度と効果の関係は、割と難しい問題かと思います。クリームや液体はわかりませんが、軟膏となるとプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルはもともとほとんど基剤に溶けていないようですので、濃度を高めてもどうなるのか。

余談ですが、新リビメックスのローションの外箱デザインはリンデロンに似ています。リビメックスも元々水色基調だったとはいえ、水色が薄くなってリンデロン似に。そして、容器の配色もリンデロンと同じ、キャップ水色、ボトル白色に変わりました。

なお、使い方については、リンデロン同様、使う前によく振ってくださいと添付文書に書かれています。

次のニュースです。めまいを改善する漢方薬「メイマック」を小林製薬が4/5日に発売すると発表しました。構成生薬がわずか2つ。さて、なんでしょう。答えは・・・沢瀉湯(たくしゃとう)です。同一漢方薬を既に扱っている店もありますが、業界ではマイナーな商品だと思います。めまいの需要は多いです。そして、めまい対策で、自己判断で酔い止めを使ってしまっている人もいます(添付文書上のルールではNGです)。選択肢が増えるのは良いことかと思います。沢瀉湯の説明については小太郎が詳しいです。

沢瀉湯 (たくしゃとう) - 小太郎漢方製薬株式会社

 

最後に、ドラッグストア情報です。ウエルシアが3年を目処にタバコの販売をやめる方針を打ち出しました。薬剤師業界からの目線からすると、ようやく、という声も少なくないと思いますが、時代の流れを感じます。

ドラッグストア最大手「ウエルシア」たばこの販売とりやめの方針決定 - ライブドアニュース

ついでにプチ情報。ココカラファインの会員制度が6月から変更されます。年間または月間の買い物金額に応じて、ノーマル/スペシャル/ロイヤルの3種類の会員に区分けされます。

2023年6月1日から新会員制度スタート|【ココカラクラブ】ドラッグストアのココカラファイン|【ココカラクラブ】ドラッグストアのココカラファイン