色鮮やかな龍角散を知っていますか?
ぼくがドラッグストアの店頭で紹介すると、お客が
「へぇーこんなのあるんだ」
と素直に驚いてくれるのが「龍角散ダイレクト」シリーズ。龍角散を飲みやすく味付けした商品だ。ミント、ピーチ、マンゴーの3つの味がある。
青・赤と黄色は形状が違うので注意
味が違うだけかと思いきや、形状も中身も少し違う。
違い①青と赤は口に入れた瞬間にさーっと溶ける顆粒。黄色はトローチ
違い②青と赤は成分が一緒。黄色は異なる
ちなみに、こちらが古よりある元祖・龍角散。
単純に成分だけ比較するなら「龍角散ダイレクト」の青・赤
お客からは「どれが一番いいの?」と聞かれることが多い。
成分量だけを比較すると、
青・赤の龍角散>黄色の龍角散
青・赤の龍角散>普通の龍角散(昔からあるやつ)
となる。黄色の龍角散と普通の龍角散を比較するのはちょっと難しいけど、個人的には黄色の方が成分が充実している印象。
龍角散に含まれるキキョウなどは、喉の患部に直接効く成分なので、一瞬で喉を通過してしまいそうな(実際はしらないけど)青・赤・普通の龍角散よりも、じわじわ溶けるトローチタイプの黄色の方が効果的であるとも考えられる。
というわけで、結論。
成分で比較するなら、青か赤が優れている。ただし、トローチも悪くないかも。あと、普通の龍角散は粉末なので、口に入れた時にむせる人がいる。龍角散ダイレクトの方が飲みやすい(むせないように細粒タイプの龍角散もあるけどマイナーなので割愛)。
じゃあ、普通の龍角散の長所は?それは価格が安いところだろう。昔の龍角散には20g、43g、90gの3種類があるのだけど、中くらいの43gは1000円ほどで販売されている。これで約140回分。青や赤が16回分で600~700円だから、相当安い。
ドラッグストアの店頭でも、ぜひ意見を聞いてみてほしい。
正しい飲み方
紹介した4つの龍角散には、うっかりやってしまいそうな共通した注意点がある。
まず、水なしで飲むこと。さっき書いた通り、喉に直接効く薬なので、水で流すと効果が損なわれる。とくに青とピンクは、一般的な顆粒の薬だと思って水で飲んでしまうことがある(※2)。
それから、飲んだ後の15分~30分は、他の飲食を避けることになっている(※)。薬効成分を喉の患部にとどめておくためだろう。
ぼくは風邪を引いて咳が止まらない時に青の龍角散ダイレクトを飲んだことがある。ミントの味が喉元でスーッと広がり、飲みやすいを超えて、むしろなんかおいしかった。咳は止まらなかったけど。
※2自分が初めて使った時にそうだった