『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

これはいいかも!しみにくい頭皮の薬を選ぶなら「メディクイック」よりも新発売の「ムヒHDm」

頭皮のかゆみ、かぶれ、しっしんを治す塗り薬「ムヒHD」がリニューアルして、しみにくい「ムヒHDm」が4月3日から発売されることになりました。

【指定第2類医薬品】ムヒHD 30mL ※セルフメディケーション税制対象商品

【指定第2類医薬品】ムヒHD 30mL ※セルフメディケーション税制対象商品

 

発売元の池田模範堂によると、同社が調査をしたところ、頭皮のかゆみ湿疹薬の使用者の3人の1人が「しみる」という不満を持っていることがわかりました。ムヒHDの使用者からも、お客様相談室に「しみて痛い」という声があったそうです。

2012年4 月から発売 している「ムヒエイチディ」のお問い合わせの中には、「よく効いた」と言う嬉しい声も多い のですが、「しみて痛い」という声も少なからずありました。

そこで今回リニューアルした「ムヒHDm」は、しみみくいように工夫されました。しみて痛いと感じる原因だった添加物のエタノールを使用せず、代わりにプロピレングリコールという成分を使っています。

2012年からの発売以来、おそらくしみるという苦情はそれなりにあったとはずで、2018年になってようやく改善されたのかあという思いもしないわけではありません。でも、よい工夫だと思います。

頭皮のかゆみ、かぶれの塗り薬は、この「ムヒHD」シリーズと、ロート製薬の「メディクイックH」シリーズがメインブランドです。メディクイックには通常とゴールドの2種類がありまして、両方ともエタノールを使っています。

ムヒHDは添加物欄の最後にエタノールと記載されているのに対して、メディクイックは添加物欄の最初にエタノールがあります。一般に含有率が高い順に記載されることを考えると、メディクイックのほうがエタノールが多く、しみる可能性が高いといえます。

頭皮の治療薬選びの際の参考にしてみてください。

なお、ムヒHDとムヒHDmの薬効成分は同じです。唯一のちがいは、メンソールの濃度が3.5%から1%になり清涼感が減ったことです。スーッとさせるだけの成分ですから、治療効果にはあまり差はないと思われます。