『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

ヘルスリテラシーの良い教材。ワクチン接種仕様になったラックルの変化術【2022/2/14~2/18のニュース】

公式リリースはありませんが、2月に入って、鎮痛薬のラックルがパッケージ変更されました。新型コロナウイルスの予防ワクチン「モデルナ」の3回目接種が増えている中で、時宜を得るような、なかなか衝撃のパッケージです。変更前後のパッケージの文言を比較します。

変更前:「腰痛 神経痛に 早く効く」

変更後:「ワクチンによる注射後の痛み 頭痛・発熱に」

いかがでしょうか。ちなみに、どちらも成分はアセトアミノフェン300mg(1錠あたり)で全く変わりません。以前は12錠、24錠規格でしたが、6錠規格が新しく追加されたようです。

パッケージの訴求文言が異なるだけで、印象がガラリと変わってしまう好例だと思います。

また、ラックルは2月からセルフメディケーション税制対象になったようです。厚労省のリストに「追加」と記載されていました。以前は厚労省の対象リストに入っていなかったのかもしれません(確認は取れてませんが、リストでは令和4年2月追加とされています。以前からあった同一janの12錠24錠も含めて)。

税制対象商品はいつの間にか更新・追加されているので、厚労省のサイトは時々チェックしたほうが良いかもしれませんね。

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について

そのほかの新商品情報です。

ピリン系の解熱鎮痛薬「セデス・ハイプロテクト」が2月17日に発売しました。セデスハイに制酸剤を追加した新商品です。ピリン系&アリルイソプロピルアセチル尿素配合の、やや服用ハードルの高い成分です。そして日本の市販薬の鎮痛市場を象徴するような製品とも言えるでしょう。セデスは公式サイトは非常に充実しています。溶出試験の結果なども掲載したり、こうしたところはシオノギヘルスケアらしいと感じます。ただ、今回の新製品は、ずいぶん旧来的だと感じました。

セデスシリーズの比較は、公式ページがよくまとまっています。

つらい痛み効くセデスの成分比較 | シオノギヘルスケア