足のむくみに効く新しい薬が登場します。11月30日にゼリア新薬から新しい要指導医薬品「ベルフェミン」の製造承認が取得されました。
ベルフェミンは軽度の静脈還流障害(静脈の血流が滞ること)による次の諸症状の改善: 足のむくみ、むくみに伴う足のだるさ・重さ・疲れ・ つっぱり感・痛みなどに効果のある、1日2回の飲み薬です。
成分はセイヨウトチノキ種子エキス。海外での使用実績がある薬です。いわゆる西洋ハーブといえばイメージがつきやすいですが、厚労省部の部会では専門家から「西洋ハーブ」というメーカーが用いる表現に「科学的なものを、曖昧な言葉によって侵襲されてしまう懸念」が指摘されました。要するに、「薬に対して使うのには、ちょっと軽い言葉なんじゃない?」ということなのかなと思われます。
それはともかく、日本の市販薬ではボラギノールEPやヂナンコーソフトなど、痔の薬に炎症を抑える成分として今まで使われてきましたが、今回は足のむくみに効く薬として新登場しました。
現時点で医療用医薬品に存在しない薬なので(昔は別の効能効果で存在した成分のようですが)、市販薬だけで入手できる薬ということになります。当面は薬剤師の安全確認のもとで販売される「要指導医薬品」というカテゴリーになります(再審査期間4年で設定されているのでいわゆるダイレクトOTCに当てはまると思いますがやや自信がないので一旦保留します)。
足のむくみの薬といえばかつて「アンチスタックス」という赤ブドウ葉乾燥エキス混合物成分の市販薬がエスエス製薬から2013年に発売されましたが、商売としてうまくいかなかったのか、今はもう製造されていません。
さて、ベルフェミンはどうなるのでしょうか。商品の参考資料を貼り付けておきます。
議事録
2020年9月9日 薬事・食品衛生審議会 要指導・一般用医薬品部会 議事録
審査報告書
https://www.pmda.go.jp/otc/2020/P20201102001/380077000_30200APX00412_Q100_1.pdf
そのほか、ほっこりニュースとして、目薬のソフトサンティアがドラえもんデザインになっています。プレゼントキャンペーンもやっているようなので、よろしければチェックしてみてください。ドラえもんの目がウルウルしてて可愛いです。