『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

市販薬に新しい成分が続々の予感。医療用にはない成分も【2021/5/31~6/4のニュース】

今週のニュースです。新しい市販薬が続々登場しそうです。今週、2つの薬が承認されました。昨年と合わせて、3製品が年内には発売されると思われます。

バップフォーレディユリレス(プロピベリン塩酸)

大鵬薬品工業 令和3年5月31日承認

ナシビンメディ(オキシメタゾリン塩酸塩/クロルフェニラミンマレイン酸塩)

佐藤製薬 令和3年5月31日承認

ベルフェミン(セイヨウトチノキ種子エキス)

ゼリア新薬工業 令和2年11月30日承認

要指導医薬品一覧|厚生労働省

 

これとは別に、業界紙の報道によると、今週の厚労省の部会でスイッチ了承されたものもいくつかあります。発売がいつになるかはまだわかりませんが、楽しみです。

コルペルミン(セイヨウハッカ油)

ギュラック(ポリカルボフィルカルシウム)

モートリンNX(ナプロキセン)

薬事・食品衛生審議会 要指導・一般用医薬品部会を開催します

 

【薬食審一般用部会】過敏性腸症候群薬「コルぺルミン」「ギュラック」や解鎮薬「モートリン」を要指導薬へ

ベルフェミンとコルペルミンは日本の医療用医薬品にない成分です(報道によると厳密にはコルペルミンはダイレクトにはならない?)。 ナプロキセンは劇薬指定の成分ですが、今回の市販薬は原薬ではないので、劇薬には当たらないそうです。

 

さて、最近は、高齢者の新型コロナワクチンの接種が広がったことで、市販薬のアセトアミノフェンの需要が急激に高まっています。お客さんから毎日のように聞かれます。これについても、このブログに記録として残しておきたいなと思っています。

それと、フォロワー数2万以上の著名なお笑い芸人のかたが、酔い止めのアネロンを大量に何十箱とツイッターにアップされておられました。お仕事での移動に使われるのでしょうか?実は、市販の酔い止めも、過剰購入されやすいカテゴリーなので、やや心配です・・・。