ななな、なんとメガネショップのJINSが、市販薬の販売をネットで始めました。その名も「JINS drug+」。なかなかカッコイイサイトです。
JINSの公式サイトによると、2018年5月10日よりスタート。同社のニュースリリースより引きます。
「JINS DRUG+」では、サービス開始にあたり、初回は目薬、サプリメント12品目を展開します。販売にあたっては、医薬品の販売業許可を取得し、薬剤師や登録販売者を常駐させてお客様の眼に関する専門的な相談に対応するお客様相談窓口を設置。WEBページ上では、各医薬品に対し“花粉”“ドライアイ”など悩み別のアイコンを表示。また、各医薬品に対して関連するメガネの提案を行います。 「JINS DRUG+」では取扱商品を順次増やしつつ、あらゆる眼の悩みを総合的にサポートしていけるような商品・サービスの開発、展開を推進していきます。
本日(12日)に私が確認したところでは、以下の目薬10品が販売されていました。
Vロートプレミアム ¥1,500+税
Vロート アクティブプレミアム ¥1,500+税
ロートデジアイ ¥880+税
ロートアルガードクリアブロックZ ¥1,800+税
ロートアルガードクリアマイルドZ ¥1,800+税
ロートリセブラン ¥1,200+税
新ロートドライエイドEX ¥1,200+税
Vロートジュニア ¥650+税
ロートソフトワン点眼液 ¥750+税
UVキュア ¥880+税
私が感じた特徴を5つ挙げます。
①すべてロート製薬の商品であること
とりあえずロート製薬と手を組んだようですね。市販薬ではロート製薬と参天製薬が2大目薬メーカーです。参天製薬の販売はしないか、少なくとも当面はしないと思われます。
②相性の良いメガネへのリンクがある
たとえば、UVキュアの下には「サングラス」というアイコンがあり、クリックするとサングラスの商品紹介ページに飛びます。ドライエイドEXには「JINS MOSTURE」というアイコンで、リンク先には、乾燥しがちな眼のためにフレームのタンクに水をいれて目を保湿してくれる(?)「保湿メガネ」が紹介されています。
③値段は定価
値段が定価です。町のドラッグストアやアマゾンのほうが安く購入できます。
④送料は3000円以上で無料
これは薬にかぎらず、JINSの商品をネットした場合の送料負担です。おおむね相場に合った設定です。
⑤薬剤師1名、登録販売者2名体制
お店は千葉県柏市の倉庫にあるようです。薬剤師1名、登録販売者2名の体制で運営しています
私が一番驚いたのは、JINSで働く薬剤師さんです。商品紹介のページを眺めていると、末尾に「文責:株式会社ジンズ 薬剤師 倉重 達一郎」の文字・・・。ん?倉重達一郎さん・・・?どこかで見たような名前だな、ひょっとして・・・と思ってググったところ、実はこの方はネット通販ショップ「ケンコーコム」の役員でした。
ケンコーコムをやめてJINSに転籍したのでしょうか。JINSの医薬品サイトに登録はされているのですが店舗のシフトは1週間に1回しか出勤していないようです(公開されています)から、現場スタッフとしてではなくおそらくJINSが目薬の販売を始めるにあたり、また今後拡大するにあたり、薬のネット通販に詳しい倉重さんが参加することになったのでしょう。
ケンコーコム時代には内閣府の規制改革会議などに参加していた倉重さん率いるJINSのドラッグストアが、一体どんな市販薬販売を見せてくれるのか。サイトのこれからに注目です。