『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

市販薬の新商品が続々。リアル店舗では日用品のD2Cを取り入れた新店が新宿に登場【2020/12/14~12/18のニュース】

新商品ラッシュです。先週紹介し忘れたものと併せて挙げていきます。

1つ目は大正製薬の痔の薬、プリザS。12月7日発売。

ニュースリリースによると、「プリザS坐剤T」は従来品を小型に。挿入時に加わる力が従来品に比べて軽減され、するっと挿入しやすくなりました。

「プリザSクリーム」は、軟膏剤に比べて伸びが良く、痛む患部にさらっと塗りやすくやさしい使い心地。べたつかず、下着などに製剤の油染みがつきにくくなりました。

痔疾用薬 「プリザS坐剤T」 リニューアル発売 「プリザSクリーム」 新発売|大正製薬

 

10日は「ナザールαAR0.1%C <季節性アレルギー専用>」が発売。従来品であるナザールαAR0.1%AR<季節性アレルギー専用>と成分は同じですが、こちらはメントール配合のクールタイプです。 

ニュースリリース | 薬と健康を見つめる製薬会社 佐藤製薬株式会社

今週は16日に「ロートアルガードゼロダイレクト」が発売しました。成分はアレグラと同じで、水なしで飲めるのが特徴です。

あっ!と気づいて、すぐ飲める。1日2回 水なしで飲める鼻炎薬「ロートアルガードゼロダイレクト」 | ロート製薬: 商品情報サイト

19日に発売なのは「清風散(せいふうさん)」。皮膚疾患に用いる「消風散(しょうふうさん)」に名前が似てますが全くの別物で、清風散は葛根、麻黄、柴胡など12種類の生薬を配合した風邪薬です。ちょっと珍しいですね。 

咳・熱・寒気など、風邪の諸症状に効果的な風邪薬(生薬製剤)「清風散」 | ロート製薬: 商品情報サイト

同じく19日発売なのが補中益気湯。こちらはドリンクタイプ。ドリンクの補中益気湯はなかなか見ないですね。ユニークです。ただ、1日分(3本)で1000円なので、飲み続けるというよりは、栄養ドリンク的な使い方になりそうです。補中益気湯は飲み続けることが多い漢方薬なのですが、即効性の程度はどうでしょう。

弱った身体を強くすることで元気がない方の虚弱体質を改善!「補中益気湯」 | ロート製薬: 商品情報サイト

今回ロート製薬のサイトを気づいたのですが、AIのチャットボットが搭載されてますね。質問を入力すると自動回答してくれます。精度や利便性はまだまだかなという感じですが。

 

ドラッグストアではココカラファインが18日に「体験と発見」をコンセプトに、D2Cを取り入れた新しいお店を新宿にオープンしました。

https://www.cocokarafine.co.jp/images/pdf/20201217/20201217_PR02.pdf

トモズは15日、『Ponta カード』の表示機能と、PHC 株式会社の電子版お薬手帳アプリ『ヘルスケア手帳』への遷移機能をアプリ内で実装することを発表。ポンタカードの表示とともにお薬手帳も表示できます。

https://www.tomods.jp/wp_home/wp-content/uploads/2020/12/12_15.pdf

 

さて、世間ではコロナウイルスによる医療崩壊がいよいよ深刻になって来ました。

17日には東京で過去最多の822人の新規感染者。グーグルのAI予測(12月15日〜1月11日)では、新規陽性者数は今週末(18、19日)あたりから一気に加速し、1月5日に6828人のピークを迎えるとしています。ここ数日のグーグル予測と実数は、500人ほどの乖離があり、予測以上に実数が増えている傾向です。さて、この後どうなるか。マスクの供給は今のところさほど問題はありませんが(一部点数制限もありますが)、体温計の品薄感は相変わらずです。問い合わせも数週間前と比べて増えているように感じます。

Japan: COVID-19 Public Forecasts