『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

医薬品登録販売者とテクニシャンの違いは?【2021/5/5~5/9のニュース】

今週は・・・・これといったニュースがないのでが過去のニュースからいくつか紹介します。

小林製薬株式会社と北里大学が、インフルエンザウイルスを用いた飛沫感染試験(非臨床試験)で、漢方薬「補中益気湯」の予防的な感染防御に関する薬理試験データを共同で取得。肺のウイルス量が減ったと。ネズミの実験です。人ではありません。でも面白いですね。

小林製薬と北里大学、医療へ繋ぐ「橋渡し研究」として漢方薬「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」の感染防御に関する薬理試験データを共同で取得│2021年│ニュースリリース│小林製薬株式会社

 

鼻呼吸のブリーズライトが、今月から佐藤製薬からの発売になります。佐藤製薬が販売契約を結んだようです。まあ、業界内のニュースですね。

鼻孔拡張テープ『ブリーズライト』が佐藤製薬から販売開始! | 薬と健康を見つめる製薬会社 佐藤製薬株式会社

 

そういえば、今年は花粉症の症状が長いのか、店頭ではまだ花粉症薬がそこそこ売れています。

あとは・・・そうそう、昨夜は米国のウォルグリーンズで働く薬剤師のnaruさんが登場するツイキャスがあったのですが、これはとても勉強になりました。

naruさんのお話によると、米国のテクニシャンは市販薬のカウンセリングをしてはいけないそうです。なぜなら、責任が取れないから。実際にはベテランで知識が豊富なテクニシャンが相談に乗ってしまうこともあるようですが、例えば電話などでの相談であればルール通り薬剤師が対応するとのこと。私にとって米国のテクニシャンは、日本の登録販売者と比べて非常に裁量が大きいというイメージだったのですが、もっとも根源的な部分でこのような違いがあることを、今回初めて知りました。日本の登録販売者は市販薬のカウンセリングが仕事ですからね。

では、そうした登録販売者の法的責任の位置付けはどうなっているのか。日本はそこを曖昧にしたままで制度だけを推し進めた、というのが薬剤師の高橋秀和さんの問題提起です。これは過去の私とのツイキャスでもお話されていましたね。その時は私は高橋さんの意図をうまく読み取れなかったのですが、ああそういうことかと今回理解しました。

同様に、薬剤師の法的責任というのも、学問的には研究対象になっていますが、あまり日の目を見ることはない気がします。私も若い時に薬局の調剤業務における法的責任論について某学会でポスター発表した記憶がありますが、責任の議論は当時はあまり活発ではなかったというか、まあ最近の傾向は追っていませんが、少なくとも今もあまり俎上に乗ることはない気がしますので(誰でも自分たちの責任については語りたくないですよね)、ましてや登録販売者の責任論については、ますます議論になることが少ないのかなと。

登録販売者による過誤は、その登録販売者に責任が発生すると思われます。その際に、業務を管理する薬剤師の責任を含めて、アカデミックな研究はどこまであるのでしょうか?気になるところであります。