年初に、特大のニュースがやってきました。昨年から準備が進められてきた、市販薬の乱用対策の販売規制強化が、4月1日から開始されることが決まりました。13日に厚労省が告示したことを業界誌が報じています。
これによって、大半の風邪薬は1人1点までの購入となります。規制の対象から外れるのは、パブロン50やストナファミリーなど、ごく一部の製品です。また、風邪薬だけではなく、一部の小児用シロップや、咳止めの飴も対象となります。例えば浅田飴は、通常の浅田飴は対象外ですが、咳止めの浅田飴は規制対象となります。
さて、コロナはやや下火にはなってきましたが、検査キットは継続して売れています。新型コロナ抗原検査キットには、製品名のおしりに(一般用)という文字のついた製品が多々あります。これは一般用医薬品という意味で、医療用医薬品と便宜上区別するための表現です。厚労省非推奨の「研究用」とは別物です。「一般用」は軽い表現ですが、厚労省推奨なので安心して購入してください。
抗原検査、抗体検査、PCR検査・・・これだけ抗原検査キットが普及しても、「抗体検査ありますか?(本当は抗原検査を探している)」「PCR検査ありますか?(本当は抗原検査を探している)」というお客さんはまだまだいます。薬局やドラッグストアには、こうした誤解を訂正する社会機能があると感じます。
先日、中堅調剤併設ドラッグストアをのぞいたら、一般コーナーでインフル+コロナ同時抗原検査キットの「研究用」を販売しつつ、すぐ隣の調剤コーナーでコロナ抗原検査キット(第一類)を販売していました。研究用と、医薬品は別物ですので、ご注意を。