女子児童が都内の小学校で市販薬のオーバードーズ・・・。
痛ましい事件が週末に飛び込んできました。売り場での規制を強めること、そしてオーバードーズの怖さを教育で広めること、オーバードーズに向かう傷ついた心のケアを考えること、その全てが大事だと思います。薬剤師としてできるのは、主に前者の2つです。薬剤師の仕事の一つには、「学校薬剤師」というものがあり、学校で子供に薬の教育の講和をすることがあります。
とはいえ、私は薬剤師の立場から、もうちょっと根本的ところを申し上げたい気持ちもある。
「子供への薬の教育も大事だけど、そもそも大人も『市販薬は安全なもの』とたかを括ってないですか?子供だけではなく大人への教育も必要ではないですか?だって、誰でも簡単に市販薬を買える社会にしたのは、大人でしょ?」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231215/k10014288811000.html
気分を取り直してそのほかの情報です。
一つめ。花粉症薬のタリオンARが第一類医薬品になりました。これによって、ネット通販での購入が可能になりました。来年の花粉症シーズンは入手しやすくなります。
二つめ。シオノギヘルスケアが台湾の企業と業務提携しました。自社の市販薬等を台湾でも展開するのが狙い。日本国内の市場が伸び悩み、長期的には人口減少でシュリンクする可能性すらある中で、海外市場に活動の場を広げるのは当然といえば当然。小林製薬は北米などで頑張っています。
https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2023/12/20231213.pdf