『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

緊急避妊薬は零売で?【2021/10/25~10/29のニュース】

緊急避妊薬の話題が続いてます。業界団体の日本薬剤師会が、緊急避妊薬を、「市販薬」ではなく、「零売」にする方向で動いているとの報道がありました。零売とは、処方箋を受け付けている薬局で、薬剤師が処方箋なしで販売するというものです。零売の条件はいくつかあります。例えば、、購入者が氏名と連絡先を薬局側に提示すること。これは緊急避妊薬を購入する場合を考えると、購入者にとっては大きな心理的抵抗になりそうです。もし零売にするのであれば、氏名・連絡先の提供を必要としない措置が必要だと思います。

 

今週から、同業・専門家向けの資料を、私自身の備忘録を兼ねてこのブログに残していきたいと思います。

 

<今週見つけた資料>

【健康関連商品に関する健康被害の事例と薬剤師の役割 医薬品情報学2021.2】

タンポンの誤用によりトキシックショックを起こすことへの認知度は39%、コンタクトレンズがアカントアメーバ角膜炎を起こすことへの認知度は82%。タンポンの誤用、私は知りませんでした・・・。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdi/23/2/23_61/_article/-char/ja

 【エレキバン貼付部位に生じた体部白癬 西日本皮膚科2021.5】

エレキバンを高齢者が20日連続貼付で白癬の例。エレキバン以外でも起き得そうですね。エレキバンの説明書には貼付日数の記載はなかったと思いますが、公式サイトでは2〜5日の使用が目安とされています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishinihonhifu/83/5/83_393/_article/-char/ja/

【薬局での加熱式タバコ使用者に対する禁煙支援の実態調査:横断研究 日本禁煙学会誌2021.3】

薬局から加熱式タバコ使用者へのアプローチは少ないとのこと。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstc/16/3/16_48/_article/-char/ja

【国内外における一般向け医薬品等情報システムの現状とその取り組み 薬学雑誌2021.3】

英国・米国・豪州の公的サイトを紹介。米国のメドラインプラスは、もともと1997年からメドラインという無料の文献検索サービスを提供していたが、この利用者の30%が学生と一般市民消費者だったことが、98年からメドラインプラスができたきっかけだったという。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/141/3/141_20-00207-4/_article/-char/ja