『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

緊急避妊薬の一般販売(試験運用)が開始

11月28日から薬局での緊急避妊薬の販売が開始しました。処方箋不要で、病院を受診することなく、女性は速やかに薬局で購入することができます。今回は試験運用のため、一部の薬局でのみの販売となりますが、いずれは全国に拡大していくでしょう。

ここでは購入のポイントを紹介します。詳細は必ず公式サイト(https://www.pharmacy-ec-trial.jp/)を確認ください。

購入できる薬局

各県に必ずあります。ただし、地方は2〜3箇所、東京など人口の多い地域は5〜6箇所と限定的なので、必ず「取り扱い薬局リスト」を確認しましょう。下記サイトの下部にチェックをするとリストのページに移動できます。

https://www.pharmacy-ec-trial.jp/
 

購入対象者

・16歳以上の女性(本人のみ。代理購入は不可)

・妊娠が心配な性交から72時間(丸3日間)以内に薬局に行ける人

購入に必要なもの

・身分証明証(健康保険証など)

・スマホ

・薬代

・16歳〜17歳は保護者同伴が必須。保護者も身分証明証を持参すること。

購入方法

①下記サイトから取り扱い薬局のリストを確認する

https://www.pharmacy-ec-trial.jp/

②扱っている薬局に事前に電話して、自身の状況を伝えて、緊急避妊薬を購入できるか確認・相談する

③薬局へ行き、薬剤師の説明を受けて試験運用(研究)に同意したうえで、速やかに服用する

薬局に持っていくもの

・身分証明証(健康保険証など)

・スマートフォン、メールアドレス(研究同意に必要)

・費用(薬代など)

・お薬手帳(なくてもよい)

費用

薬代は7000〜9000円。妊娠している可能性がある人は、別途、妊娠検査薬を購入して使用する場合もあるので、1万円くらいは用意したほうがいいでしょう。

上記の方法で購入できない人

ここまで紹介した方法は、あくまで病院を受診せずに薬局で購入する方法です。このほか、従来からある方法として、婦人科への対面受診またはオンライン診療という方法もあります。対面診療が可能な婦人科の一覧はこちらから確認できます(一覧になくても対応してくれる婦人科もあります)。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186912_00002.html