『家庭の薬学』

自分に合った市販薬を選びませんか?

ドラッグストア情報

人気ナンバーワンブランド「パブロン」の怖い話

風邪薬のナンバーワンメーカーはどこかといえば、おそらく大正製薬でしょう。大正製薬が発売する風邪薬の「パブロン」はほとんどの人がその名を知っていると思います。実際、風邪薬の市場に占めるシェアも相当なもののようです。先日のこの記事から再度引用…

風邪薬の説明は「ミラノ風ドリア」ではない

サイゼリア創業者の「おいしさ」がおもしろい 唐突で申し訳ないのだけど、ぼくはサイゼリアの料理が好きでない。味はまずくはないけど、おいしいとも思わないから。看板メニューの「ミラノ風ドリア」はそこそこの味で、しかも安い(税込299円)。人気であ…

【2017年版】ドラッグストア利用者は絶対知っておきたい市販薬ニュースTOP10

【この記事は2019/2/23に一部訂正しています】 2017年も残すところあとわずか。今年1年を振り返ると、新しい風邪薬が発売されたり、ユニークな目薬や漢方薬が登場したり、ネットビジネスに大きな動きがあったり、いろいろありました。今年最後の記事は…

”市販薬の広告”の栄枯盛衰を感じる奈良県宇陀市「薬の館」

江戸時代にも明治時代にもあった市販薬の広告をめぐる問題。われわれ消費者は何を知っているだろう? 市販薬の広告のルールって知ってる? 市販薬の販売業に携わっていると、一般消費者も広告の仕組みを知った方がいいのではないか?と思うことがある。 薬の…

咳止め成分で露呈した、消費者が知らない市販薬業界の世紀末ぶり

なぜあの薬がドラッグストアで売っているの・・ 1年半後に安全性の理由から消滅する薬の成分が、ドラッグストアで今も売られている事を前回書いた。 成分の名はジヒドロコデインという。 drugstore.hatenablog.com ジョンソン・エンド・ジョンソンの優れた…

咳止め成分「ジヒドロコデイン」子供向け薬の不都合な事実

禁止予定の薬が未だ売られている・・・ 欧米で使用禁止、日本国内でも安全性に配慮して1年半以内になくなる。そんな市販薬が平然とドラッグストアで売られていることをご存じだろうか。 ほとんどの人々がこの事実を知らないようだけども、いいんですかね? …

都市伝説を追え!「ゼナキング餃子」「ゼナキング香味野菜炒め」をイザ実食

ロード・オブ・ザ・餃子 〜王の帰還〜 市販の漢方薬をカレーにかけるとおいしくなるのかーー? 神も恐れぬ愚考は、暴挙を招き、悲劇に終わった。その顛末は前回のブログに書いた通りだ。世界は闇に包まれた。 drugstore.hatenablog.com だが、まだ我々には彼…

インドと日本のマリアージュ!?「大正漢方薬膳カレー」をイザ実食!

「ゼナキング餃子」を知っていますか? 昨夜のこと。薬剤師の高橋秀和さんがツイッター上で、とんでもないアンケート結果を披露していた。これである。 週末に餃子パーティーを開こうと、地均しを画策中。。皆さんは餃子にゼナキング入れますか (?_?) — 高橋…

「確率思考の戦略論」で考えるドラッグストアへの不満

ドラッグストアの景気がいいです ドラッグストアの景気がいい。売上約6兆5000億円で、百貨店市場(6兆円)上回り、16年連続のプラス成長。その活況を日経新聞の記事(3月16日付)が報じている(※)。 日本チェーンドラッグストア協会(横浜市)に…

ドラッグストアになぜかスライム!?「スライム目薬」が大人気

ドラッグストアにスライム現る! 「あれ?なんであいつがこんなところに?」 ドラッグストアに突如現れたのは、なぜかスライム。一体、なぜ? スライム難民が続出「スライムをおくれ・・・」 ロート製薬が発売したスライム型の目薬が、めっちゃ売れている。…

ドラッグストアの店員を体験できる「ダークサイド・オブ・ドラッグストア」

ドラッグストアの店長と薬剤師を体験できます 「ダークサイド・オブ・ドラッグストア」というサイトを、ここ2日ほどで作ってみました。 https://kuriedits.wixsite.com/drugstoregame プレーヤーが目指すのは、ブラックでスマート(賢く)なドラッグストア…

市販薬の買い方が変わる!?MDVコンシューマー・ヘルスケアの未知のサービス

ビッグデータで市販薬を変える 先進的過ぎるサービスというのは、誰も類似品を見たことがないゆえに、他人にうまく説明することができないらしい。巷の書籍で読んだそんなクダリを、いま実感している。 なんだかよくわからないサービスが、今年、市販薬市場…

良いものを作れば売れる、は幻想?「富山の薬売り」システムの巧み

富山の資料館で考えた成功の秘訣 どうして富山県の薬売りは有名なの? 富山を代表する薬「反魂丹」があるから?反魂丹というヒット商品が、売薬産業に発展に貢献したことは間違いない。でも、それだけで説明ができるかな?そもそも、反魂丹は富山で生まれた…

富山の妙薬「反魂丹」と、その伝説を「磯部磯兵衛物語」風に紹介

富山の「反魂丹」を知ってますか? 【第2類医薬品】胃腸反魂丹 2包 出版社/メーカー: シオノギヘルスケア 発売日: 2013/08/19 メディア: ヘルスケア&ケア用品 この商品を含むブログを見る 「反魂丹(はんごんたん)」という丸い形の薬がある。胃腸の痛みに効…

旧売薬帝国、薬都「富山」で市販薬販売の歴史を学ぶ

富山の観光といえば「薬資料館」である 飛行機を降りる。製薬会社の奇抜な看板が目に飛び込む。ここ富山は、薬の王国らしい。 富山に行ってきた。 「薬の資料館に行きたいんですけど」 富山駅内にある観光案内所でそう訊ねれば、「ここと、そこと、あそこに―…

風邪薬でドーピング!?うっかりドーピングにならないための方法

アスリートのお客が来る! 以前、筋肉隆々な男性が、 「ステロイドを使ってない塗り薬ありますか?」 と聞いてきたことがあった。見るからにアスリート。ドーピングにひっかからない市販薬を探しているようだった。時々だけど、いるのだ、こういうお客が。恐…

「セルフメディケーション税制」は「カウンセリングメディケーション税制」に変更したら?

セルフメディケーション=自力で治す? 2017年1月から「セルフメディケーション税制」という新制度がスタートした。ドラッグストアで買った薬のレシートで新しい税控除が受けられる。 「セルフメディケーション」という言葉を初めて知る人も多いだろう…

大事なことは、すべてクズな健康情報サイトが教えてくれる

ダメなサイトが大事なことを教えてくれる まったくね。かつてコンテンツ(記事)を作ることを生業としていた身としては、読めば読むほど怒りだけがこみ上げてくる出来事だった、WELQ騒動。このメディアはライターにパクリ方法まで指南してたらしい。コン…

風邪薬「改源」と便秘薬「健のう丸」の前前前世

お茶で飲む風邪薬? 映画「君の名は。」にハマったついでに、劇中歌を担当したバンドRADWIMPSの歌も最近聞いてます。CMでお馴染みの「前前前世」とか。 薬の話をします。 「改源」という風邪薬がある。昔はCMもやっていたから、一定の年齢の人にはよく知…

国「病院で出されている薬をドラッグストアで売るけど、なんか希望ある?」 国民「は?」

あの薬がドラッグストアで買えたら・・・ 「病院で処方されている薬が、ドラッグストアでも買えたらなあ・・・」 と思っている人が見るべきページがある。厚労省が出した下記のページ。お堅い役所言葉が並んでいるけど、言いたいことはいたって簡単だ。 「処…

ここが違う 日本と中国のコンタック

中国では病院でコンタックが処方される!? お店に来た中国のお客さんが「この薬ありますか?」とスマホで写真を見せてきた。それはコンタックに似たキャラクターが描かれた、見た事のない薬。 偽物だと思いますと伝えると、その中国の人はとても驚いていた…

日本の生薬、中国の生薬

漢方メーカーの人からのコメント 先日、漢方薬の原料となる生薬(しょうやく)の写真を載せた記事を書いた。 これに、漢方メーカーに勤めるyukiさんという薬剤師さんから鋭いコメントがきた。 いつもブログ興味深く拝見しております。 漢方のメーカーに勤め…

ドラッグストアで売っている漢方薬に含まれるアレの写真

そもそも漢方薬ってなんなのか 今回はイラストなし。漢方薬の写真、いっぱい載せるからね。 漢方薬は、自然界にある動植物を材料に作られた薬だ。その製法は、木や動物の体の一部を煮出して飲むというもの。簡単に言ってしまえば、お茶みたいなものですね。 …

中国の人々が日本の漢方薬を買わない理由

「日本の漢方薬はいらない」 中国の観光客が日本のドラッグストアで大量の市販薬を購入することが、あたりまえになっているのだけれど、ぼくがいた外国のお客がたくさんくる店舗では、中国人観光客は、ほとんど誰も日本の漢方薬を買っていかなかった。観光客…

震災時に役立つ市販薬を考えるモン

震災に備えて常備する薬とは? 熊本で大地震が起きた。ここ数日、ぼくの店では傷薬の売上が伸びているような気がする。イザという時のために常備薬として購入しているのかもしれない。被災地の状況をテレビや新聞報道で知り、明日は我が身と不安を覚える。地…

中国人客と日本人客の共通点

故郷の親のために日本の薬を買う中国人客 先日紹介した「救心」は、ぼくが働いてきたドラッグストアでは、購入者のほとんどが中国の方々だ。おもしろいのが、彼らが来日観光客ではなく、日本に住んでいる中国人たちってとこ。故郷の両親や祖父母のために買っ…

家族が常備薬に殺されないための簡単な方法

おじいちゃん、その風邪薬飲んで大丈夫? ドラッグストアの店員が苦手なのは、一般に「妊婦」と「高齢者」だ。どちらも、薬の副作用が、時に深刻な事態を招くから、売るのが怖い。 ぼくも、ヨボヨボしたおじいさんが、パブロンなどの風邪薬をレジに持ってき…

「イブ」と「アダム」、「メンソレータム」と「メンターム」。市販薬のネーミングのナゾ

確信犯か、偶然か。おもしろネーミング 正月なので、気楽な話を。 冗談なのか、大真面目なのか。偶然なのか、必然なのか。 市販薬のネーミングには、初見、思わず笑ってしまうものがいくつかある。 たとえば、頭痛薬でお馴染みの「イブA」。 【指定第2類医…

病院へ行くべきか。迷った時はドラッグストアか薬局へ

「病院へ行ったほうがいいですかね?」 体調が悪い。なかなか治らない。病院へ行くべきか。でも、仕事が忙しい。できれば市販薬で治したい。そんな人はたくさんいるだろう。 ドラッグストアで働いていて、市販薬を買いにきたお客から、 「病院へ行ったほうが…

「同じ成分なのに名前を変えて発売」のナゼ

ソトミ違って、ナカミ同じ 同じ製薬会社から発売されていて、同じ成分なのに、名前とパッケージがちがう。外見が違って、中身が同じ。そんな薬がある。にわかには信じがたいだろう。他の業種で例えるなら、同じ内容の書籍が、題名とカバーだけ変えて売られて…